5月16日(木)。
7回目となる「ママ保育士交流会」を開催しました!
この企画、ママスキーハウスに遊びに来るママたちの会話で、
「保育園に入れなかった…どうしよう」
「保育士だけど、保育士として復帰したいけど、自信ない」
という会話をよく耳にすることから始まりました。
富山県内でも耳にするようになってきた「待機児童問題」。
そしてそれと同時に浮上する「保育士の働き方改革」。
これらの問題をどのように解決できるか、mamasky内でも議論しましたが、解決の糸口は見えず…それなら!と保育士ママのリアルな声と、保育士ママの働き方にフォーカスしている派遣会社「株式会社グレート」さんから見える現場の声を聞きながら、解決する糸口を辿ってみることにしました。
「子育てとの両立に不安」…自己紹介タイム!
この会は毎度自己紹介から始めることにしていますが、自己紹介では「この会で今日聞きたいこと」「保育士として働くうえで困っていることや想い」を一緒に発表いただいています。今回は急なキャンセルも相次いで、3組という少人数での開催となりました。
- 現在育休中です。ブランクが開いてきたので(3年育休)、復帰後の生活が不安です。
- 幼稚園教諭をしていますが、もしこども園になったり、転職したりしたら働く環境がどう変わるのか気になります。
- 転勤で富山に来たばかりです。子どもが1歳くらいになったら保育士として復職したいですが、家族との時間も大切にしたいので、両立が不安です。
みなさんの悩み、想いは様々。少人数だったからこそなのか、いつも以上に濃いトークで盛り上がりました。
幼稚園と保育園、働く環境はどれくらい違うの?
今回の声の中に、幼稚園と保育園の働く環境についての相談がありました。
富山県は「こども園」になってきている園が多いので、今では幼稚園と保育園というよりも、幼稚園とこども園で比較するほうがリアルかもしれません。
今日の参加者さんからは、
「そもそも子ども達を預かる時間が全然違うので、勤務時間に差があることが一番の違いだと思います。幼稚園ではシフトがないことがほとんどと聞いてますが、こども園(保育園)の場合は、通常の勤務時間の他に、早番や遅番があるので、園によっては7:00から預かりならば、その前までに出勤しなくちゃいけないし、19:00まで延長保育があるなら、それ以降に帰宅することになります。」
と声が挙がりました。
その他にも、幼稚園ではお昼寝の時間がないので、お昼寝時間によく実施される書類仕事や会議も少ないのでは・・??という声もありました。
実際はいずれも書類仕事や会議はあるのですが、幼稚園の場合はシフトがない分、限られた人数で仕事をすることが多いので自分の代わりがいないのはちょっと大変・・・という声もありました。
働き方改革、どのくらい進んでる?
今回の参加者さんは「保育士・幼稚園教諭」という仕事が好き!という気持ちがとても強い印象がありました。もちろん書類仕事の多さや給与への不満の声はありましたが、それ以上に今より良い職場環境にするにはどうしたらいいのか、どこが変わるといいのかという前向きな意見が多い印象を受けました。
県外での勤務経験を持つ方も多かったので、県外での例もいくつも挙がり、さらにはいつも最新情報を教えてくれる株式会社グレートさんの声もあって、現場発信の「働き方改革案」が挙がりました。
例えば、
- 以前いた県外の園ではトランシーバー???みたいなものを使って、先生同士のやり取りをしていました。保護者の方からの電話があった際に、先生を呼び出したりするようなちょっとしたことでも効率化が図れて、無駄もなかったので他園でも是非取り入れてほしいです。
- 書類仕事をする時間を設けて、その間は保育補助の方などに子どもを任せるという話が良くありますが、子ども達と関わる時間が一番のやりがいで、書類を書きたいわけではない。書類仕事の時間を設けるならば、各自のタイミングで・・・とかではなく、園のルールとして決めてくれるほうが割り切れて集中して頑張れそう。
- 連絡帳は伝えたいことがあるときだけ保護者がBOXに提出するという形をとっている園もあります。未満児はそうはいかないケースが多いですが、以上児の場合はこのような仕組みを導入しても良い気がする。(手書きの仕事は時間がかかる。)
- 出勤してすぐの朝の時間に書類仕事をしていた園もあった。朝のうちにその日の書類仕事が終わっているので、あとが快適に仕事ができた。
など他にもアツすぎるほどの意見がたくさん挙がりました。
是非、働く環境を考える方たちに届くといいなぁと思います。
また、「ここ数年、研修が頻繁にあります。研修に参加して、レポートを提出するのですが、研修で学んだことを園に反映させるのがなかなか難しく、研修に行くとその日は保育士が不足するので、研修が続くと疑問が浮かびます。という声もありました。
学びの環境があることはとてもいいですが、それを周りへ浸透させるのはなかなか難しいですよね。これは保育士だけでなく、他業種でもよくあるようなことのように思います。
今回のママ会の成果は果たして!?
今回もママ会が始まる前とママ会の終了後に、連想語調査を実施してみました。
「保育園 働き方」というキーワードで連想することをお題に書いてもらっています。
気になる結果は・・・
Before
▽ ▽ ▽ ▽
After
どちらもまだまだマイナスなワードが並びますが、これからきっと働き方改革も進むことに期待したいと感じました。
ちなみに、今回も一緒に参加してくれた株式会社グレートさんによると「保育士派遣」という働き方自体も6~7年前までは、雇用形態として懐疑的な見方をされる園も多く、受け入れられなかったそうです。それがそれが3~4年ほど前からはママ保育士さん・多様的な勤務をしたい保育士さんの新しい働き方として受け入れられてきて、今では一つの選択肢として定着しているようです。
これだって、一つの働き方改革なんじゃないかなと思います。
今すぐには全部が変わらなくても、1つずつ、少しずつ良い方向に向かうためには今回の交流会も含め、現場の声をどんどん発信していくことが大切だと再認識しました。
次回の「ママ保育士交流会」は7月10日(水)に開催決定!
詳細はこちらをチェック。