子育てって、学校でも習ったことのない未知のもの。
だからこそ、みんな悩むし、凹むし、困っちゃうことも多々。

そんな悩みを各分野の専門家のアドバイスで少しでも楽にしたい♡そんな「子育てのヒント」をお届けします。

今回、子育てのヒントをくれるのは…
山下エミリさん

公認心理し(心理職の国家資格)で、カウンセリング修士で、さらには経営者でありながら、3男1女を育ててきたママさん。

 

 

「園や小学校へ行きたくない」
と我が子が言い出したら、どうする?

今回のお悩みは、

「子どもが幼稚園へ行きたくない、と言うようになりました。本人の休みたい気持ちをどこまで受け入れたらいいものか、悩んでいます。」

というもの。

 

・ ・ ・

 

毎日子育てを頑張っているママ!お疲れ様です。
「本人の休みたい気持ちをどこまで受け入れたらいいか」というお悩みですね。

「本人の気持ちを受け入れて休ませたらいいのか、行かせたらいいのか…。」
お子さんのことを思うからこその悩みですね。

 

最近は、子どもが休みたいという時には休ませたほうがいいとも聞くし、でも、「ずっとこのまま行かなかったらどうしよう」と思うと不安にもなります。

 

お子さんはおいくつでしょうか?
実は、私たちが成長していく過程で、体の発達と同じように「心」も徐々に発達していきます。

ですから、お子さんの年齢によって発達段階が違うので、対応も異なるのでちょっと難しいですが、いずれにしても、まずはお子さんの気持ちに寄り添うということが大事になります。

 

もしかしたら、こちらのママは「本人の休みたい気持ちを受け入れて休ませる」ことがお子さんの気持ちに寄り添っていると思っていらっしゃるかもしれませんね?

 

「えっ!違うの?」という声が聞こえそうです(笑)。

 

はい。ちょっと違うんです。

だって、お菓子だけ食べたいとお子さんが言ったらそうしますか?
ずっとゲームしたいと言ったらさせますか?

しませんよね?

 

寄り添うというのは、お子さんの言いなりになることではありません。

寄り添うと言うのは、お子さんの本当の気持ちに気付いて分かってあげることです。
お母さんの視点ではなくお子さんの視点で見てあげるということです。

 

幼稚園児であれば、まだ、言語がそれほど発達していません。
お子さんが言ったことが事実と異なることもありますし、きちんと表現できないことも多いでしょう。

だからママが納得できないことも多いと思います。

 

例えば、「どうして幼稚園行きたくないの?」と聞いたら

「わかんない」
「好きなおもちゃで遊べない」
「〇〇ちゃんが意地悪する」

と答えることもあるでしょう。

 

そうすると、「わかんないとママもわかんないでしょ!」とイライラしたり、「他にも好きなおもちゃあるでしょ」と説得しようとしたり、「先生に言いなさい」とアドバイスしたり…。

これらは、お子さんに寄り添えていないパターンです。

 

「行きたくない」と言うお子さんをごまかしたり説得して無理やり連れて行かないようにしましょう。小さい子だからと言ってごまかしって続かないんですよ。

そして、まさかとは思いますが、幼稚園に行かないと言ったお子さんに、怒鳴ったり、脅したり、無視したり、不機嫌な態度をしているようなら、すぐにやめてくださいね。

 

 

では、どうしたらいいかというと…。

まずは、お子さんの話をよく聴いてあげてください。
話を聴く時に大事なポイントをお伝えします。

 

  1. 親の視点や都合で話を聞いたりせず、お子さんの視点に立って話を聴いてください。
  2. 話の途中でお子さんの言っていることを遮ったり、否定しないでください。
  3. 何かをしながらではなくちゃんとお子さんだけを見て話を聴いてください。

 

そうするとお子さんの本当の理由がわかってきます。

 

当たり前のことのようですが、これができていないため、きっかけは些細なことでも行きしぶりが長引いてしまうことが多いのです。

つまり、お子さん側の理由に親がきちんと気づいてあげることが大事なんです。

 

まずは、お子さんにしっかり寄り添って話を聴いて本当の気持ちを引き出してあげてみてくださいね。

 

次回は、お子さんの本当の理由に気づいたらどうする?
についてお話しします。


いかがでしたか?

 

皆さんの子育ての悩みを少しでも軽くできるヒントをお届けできていると嬉しいです♡

 

もっと子育てについて知りたい、学びたい、と思ったら、今回「子育てのヒント」をお届けしてくれた山下エミリさんの講演会もおすすめですよ♡