「どうしてmamaskyはじめたの?」
とてもよく尋ねられる質問です。
一番初めのきっかけはなんだったのか、今となっては記憶があいまいになりつつあります。
実は一番はじめは「ママ」のために何かしたかった、ではありませんでした。
本当の一番最初は、「既婚者」のために、でした。
私自身の想いや「こういう毎日を送りたい」という願いが全てのはじまりです。
2010年に結婚して、「あー結婚して、どんどん所帯じみていったらいやだなぁ。」と思ってました。
だから結婚しても、毎日が刺激的で、ずっとドキドキ感を忘れず、思いやる気持ちを大切にできる
そんなきっかけづくりがしたいと思いました。
ただ、それも束の間。結婚して半年も経たずに娘を授かりました。
不思議ですよね。女性って出産するずっと前。こどもを授かったその時から気持ちは母親へと変われるんです。
自分の体が自分じゃないみたいで、お腹が可愛く見えちゃう。
暇さえあればお腹をなでなでして、自分のお腹が愛おしく思える。
そして、世界の見え方が変わる。
いろんなことに慎重にもなるし、社会への疑問や期待や、今まで考えなかったことに次々思考が動く。
新しい気づきがあれば、できなくなったこともあった。
きっとこれからもっといろいろ変わっていくんだろう。
出産もまだしていないのに、その時からママのために何かしたい、そう思うようになってました。
元々家でじっとできるタイプではない私は、出産してしばらくして娘とあちこち出かけるようになりました。
たまたま仕事柄もあって、地元の情報には長けていて、それを頼りにおでかけをしようとするものの、
いざ出かけるとなると、子連れで行っていいのか分からない。迷惑かけるんじゃないだろうか…。
そして、同時にママ友から「子連れで行きやすいお店知らない?」とそれはもう毎日といっても過言でないくらい
連絡が入るようになりました。答えたい、けど分からない。調べても欲しい情報が見つからない。
「そうか、それなら私が子連れで行って”いいな”と思った飲食店さんをWebで公開していこう」
そうして、始まったのがmamaskyです。
※ちなみにサイトを公開する直前までは名称をmamaskyではなく「mom(マム)」にしようと考えてました。
サイトを公開して約1年。本当に多くの方の支えがあって、
当初考えていた以上に多くのことに挑戦してきました。
そんな中で「mamaskyって何してるの?何できるの?」と聞かれることも増えてきました。
mamaskyができること。
それは漠然といえば、「ママの毎日を楽しくすること」ができます。
具体的に言えば、前述にもあるようにママが子連れで行きやすい飲食店さんの情報を発信する。
それは今まで行けなかったお店へ行くきっかけとなり、そこではきっと新たな発見やワクワク感があると思っています。
そして、広くmamaskyを認知されるようになったきっかけでもあるイベント企画ができます。
mamaskyの活動目的の一つに「親子で行ける場所や楽しい時間を創出する」というものがあります。
その場所づくりがイベントであったりします。
【なにかを知ったり、体感したりするきっかけを創出すること】
それがmamaskyの概念で、ずっと変わらない想いにしたいと思っています。
きっかけを作る、ということは「出会い」を生み出すことだと思っています。
前述にあるように子連れに優しいと感じた飲食店さんを紹介することで、お店とママが出会う。
そしたら、昨日よりも外出が楽しくなるかもしれない。
外にはいろんな可能性が溢れているから、外に出て、見たり聞いたりするということはとっても大切なことです。
イベントを開催するのも、ワークショップで何かを体験したことが新たな行動へのきっかけになるかもしれないし、
ハンドメイドの作品に触れることで、「私も何か作ってみたい!」とか「売ってみたい」と思うママさんがいるかもしれない。
そして、イベントに出店されているたくさんの方の姿を見て、
何か行動を起こす時に背中をそっと押してくれる勇気になるかもしれない。そう思ってイベントの企画を考えています。
1年ほど前に地元の女子大学生と就職について話す機会がありました。
その彼女は「地元でいいなと思える仕事に就けたとしても、
結婚や出産をすると退職しなきゃいけない」ことに強い不安と疑問を感じていました。
最近は中小企業であっても育児休業が義務付けられているので、取得できる企業もグンと増えましたが、
それでもまだまだ結婚=退社、出産=退社という固定概念は根強く残っている様子。
都会の大企業なんかではこういった部分への対策が大々的にメディアで取り上げられたりする機会が多いので、
ついつい今の若い世代はそういった企業へ安心と期待感を抱いてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
ですが、皆さんご存知の通り少子高齢化はどんどん加速し、富山の出生率もこの10年右肩下がりです。
子どもが少ない未来がどんなだろう・・・と想像します。
人が少ないというのはどういうことだろう・・・と想像します。
極端なことを言えば、30~40人くらいで編成されていた学校のクラスが10人になってしまったら?
もしも、そのクラスの一人が自分の子どもなら。
もしも、自分の子どものそのまた子どもが生きる未来に同級生が数人しかいなかったら。
そんなことないでしょ、と思うかもしれません。
でもこのままではそんな未来に一直線です。
mamaskyが出生率を上げることなんて出来ないかもしれないけれど、mamaskyを通して今のママがたくさんのきっかけに出会い、
自分らしいイキイキとした毎日を送ることができれば、そんな姿を見た大学生や若者が結婚や出産にポジティブなイメージを持ってくれるはず。
その積み重ねがいつか少子化に歯止めを打ってくれるかもしれない。
自分の子どもには、たくさんの人に囲まれて、その中でたくさんの経験をして生きてほしいと思う。
そのために、今のママがどう生きるか、どんな人生を選ぶかはとっても大切なことだと思うの。
私はまだまだママとしても人としても未熟だけれど、いつだって前を向いて、
挑戦し続けることと、正しいと思うことを決断していける人生を歩みたいと思っています。
偉そうなことをつらつらと述べてしまいましたが、一歩一歩未来に向かって進んでいきたいと思っています。
mamaskyを応援いただけると幸いです。