”超”高齢化社会と言われる昨今。当然、それに伴って介護業界への注目が高まっています。これから長く仕事に就きたい!けど、私に出来ることって・・・と悩むなら、一度介護の世界を覗いてみるのはどう?もしかしたら在宅介護の時代が本当にやってくるかもしれない。その時のためにも早めに介護について知っておきましょ。
取材先新たに「シゴトのススメ~介護編~」、最終回をお送りしいます!
今回取材にお伺いしたのは「ありがとうホーム西田地方」。過去2施設に渡ってありがとうホームへお伺いしましたが、今回の場所は「富山型デイサービス」。さぁ、まずは「富山型デイサービス」ってなに?というところから学んでいきましょう。
―「富山型デイサービス」ついて教えてください。
年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所、それが「富山型デイサービス」です。
富山から全国に発信した、新しい形の福祉サービスです。小規模ゆえに家庭的な雰囲気の中、利用者が自然に過ごせることや、個々の状態に合わせたきめ細かい介護が受けられること、利用者を限定しないため、お年寄りが小さな子どもを見守ったり、障害のある方がスタッフのお手伝いをすることがあるなど、当たり前の生活がそこにはあります。
また、徘徊を繰り返していた高齢の方が、毎日来る赤ちゃんを見て徐々に落ち着き、会話も自然になるなど、富山型デイサービスには様々な相乗効果を生み出す可能性があり、それぞれの事業所が地域に根ざした利用者本位のサービスの提供を目指し、個性ある事業所運営に取り組んでいます。
(富山県HPより抜粋 http://www.toyama-kyosei.jp/service/)
どういうことかお分かりになりますでしょうか?要は子どもも高齢者も問わず、同じ環境で地域に密着してデイサービスを受けられるということです。
―子どももデイサービスに!?
子どももデイサービスへやって来るというのはどういうことなのでしょうか?実際に「ありがとうホーム西田地方」にもお子さんがやってくるのか伺ってみました。
「当施設では障害のある幼児が早朝に通園バスが来るまでの1~2時間をお預かりしているケースと、小学校が終わってから、放課後児童クラブ(学童)のようにして宿題なんかをしながら過ごすお子さんが利用されてます。おばあちゃん・おじいちゃんと同じ時間に重なった時には一緒に本を読んだしながら過ごす姿も見受けられますよ。」
そうなんです、実は以前開催したママ会でも学童に悩むママから「富山型デイサービス」を利用しているママが増えてきているという声を聞いたことがあります。”小1の壁”という言葉が全国的に拡がりをみせていて、未就学児を育てている私たちママにとっては、まだ未曽有の地といった感じの印象も持ちがちですが、北陸三県で比べても富山は特にこの学童問題が深刻化しているそうなので、その対策としても「富山型デイサービス」は知っておきたいサービスの一つではないでしょうか。
―こちらで働く職員の方が感じる「富山型デイサービス」の魅力とは?
職員の方に話を伺ったところ、「ありがとうホーム西田地方」へやって来る利用者の多くは、ここへ来るのを毎日の楽しみにしている方がほとんどなのだそう。楽しみにしてきてくれるからこそ、笑顔が溢れていて、その姿を見ると、この介護・福祉という仕事に就いている一番の喜びであり、やりがいだと語ってくださいました。
また、一般的な介護施設とは異なり、富山型デイサービスは前述のとおり、子ども達もやって来る環境なので、子ども達の成長を身近で感じることができるのだそう。昨日まで上手におしゃべりできなかった子が、今日は一生懸命お話してくれたり、園児だった子が、小学生に上がったりとその成長をそばで見ることができるのも、「ここが好きだ」と思える要因なんだそうです。
今日取材に伺った時は、ありがとうホームグループでも大人気の職員がいて、午前中のレクリエーションにお邪魔してきました。その時間帯は高齢者のみでしたが、ダーツゲームをして、みんなで笑ったり、喜んだり、初めてきたとは思えないほど楽しい時間が過ごせました。
今回の取材先は「ありがとうホーム西田地方」さま
ありがとうホームグループ唯一の「富山型デイサービス」。小規模ながら、子どもから高齢者までアットホームな雰囲気で過ごしています。基本はデイサービスなので、送迎・食事・入浴・排泄などの身のまわりのお世話を中心に、午前・午後にレクリエーション(ゲームなど)を行いながら過ごします。