第三回目となった「保険の噂!嘘?ホント?」コラム。
素人にはなかなかわかりづらい保険についての知識を丸裸にしていこうと、毎回ぐいぐいインタビューしております。

さて、皆さんはテレビやラジオ、雑誌などでも度々”保険の見直しをしましょう!”、”相談は何度でも無料”なんてフレーズを目にしたことはありませんか?でも実際は「そんなこと言っても、いろいろ売り込まれるんでしょ?」「保険の見直しは興味あるけど、なんとなく後回しになりがち」なんて方が多いのでは?

そこで今回は「保険の噂の真相」ではなく、「保険の見直し、自分でセルフチェックできないの?」ということを伺ってきました。


保険のセルフチェック法を教えてください!

お話を伺ったのは、毎度おなじみ中島保険事務所の中島さん。全国各地の業界人からも認められる保険のプロ中のプロです!
「保険の見直しをセルフチェックすると言われて、皆さんはパッと掛け金と家計のバランスを思い浮かべましたか?もし、そうならばその時点で要注意かもしれません。保険を考える上で最も大切なのは掛け金ではなく”どんな目的で、どんな保険に”入っているかということ。普段、ものを購入するのと同じように、保険もその内容がわかって初めて価値(掛け金)が決まってくると考えましょう。
極端な話、保険は金融商品ですから「掛け金が安ければそれなりの保障内容、高ければ充実した保障内容であることが基本」です。ですが、中には保障内容はとても充実しているけれど、その保障が必要になるだろう年齢には保障期間が終わってしまうような商品もあるので、その点がライフプランと見合っているのかを考える必要があるのです。」


保障内容でチェックする2大ポイント

とはいっても、正直保険証券の見方がいまいち分からないなんてママさんもいたりしませんか?毎年保障内容の確認書類が届くものの、年末調整の時期まで放置してますという方も少なくないのではないかと思います。いろいろと難しいことが書いてある保険証書、どこを見たらいいのでしょうか?

「今回のセルフチェックという点で考えれば、見てほしいのは2点です。1つ目は「払込期間」。その文字の意味通り、いつまで払うのかということが記されています。ここに「終身」や「全期払い」と書いてあった場合は一生涯、死ぬまで掛け金を支払うということを意味しています。2つ目は「保険期間」。これはその保障内容が何歳まで保障されるのかということを意味します。「終身」と書かれていれば、死ぬまで保障されるので安心と思われがちですが、死亡保障の金額が50万や100万といった場合もあるので、本当にその金額が必要な部分を補ってくれるのかはよく考える必要があります。またこの保険期間、10年間だけや、60歳までという方も少なくありません。30歳の方が10年間の保険に加入したら40歳で保障が終わってしまうのです。しかし三大疾病などの多くは60歳を超えてから起こりうる可能性が高いわけですから、60歳で保険期間が終わってしまい、さらに掛け捨て(払込期間終了後、お金は戻ってこない)のケースが多いので、その点も重要な検討ポイントです。」

これからの人生「いつ」「どんなこと」が自分の身に降りかかる可能性があるのかを想像し、その時に必要になるだろう資金があるのかないのか、ないならどうやって補うのか。それを考え、その補う方法の選択肢の一つが「保険」だという基本に立ち戻って考えること。これが保険のセルフチェックの心構えなんですね。

【番外編】
夢のマイホーム!そして、住宅ローン。家族の”もしも”の時、その住宅ローンどうなるか知ってますか?

さて、今回は特別番外編付きです。なぜ番外編があるかと言えば、少し前に話題になった「マイナス金利」のニュースを受けて、住宅ローンを組みなおすべきかどうか私が迷っているという話題から―。
住宅ローンに関することは各銀行へ相談するのが一番いいということだったので、このコラムではこの点は触れませんが、その話の中で、分かっているようで分かっていなかった住宅ローンのお話が聞けたので、ご紹介しようと思います。

住宅ローンをすでに組んでいる人なら分かっているかもしれませんが、皆さんは住宅ローンを組んで、もしもそのローンを払っている人(例えば、旦那さん)が亡くなってしまったら、そのローンはどうなるか知っていますか?さらに、亡くなるのではなく、もしもガンなどになってしまったらどうなるかご存知でしょうか?

実は住宅ローンを組む際に「団体信用生命保険(通称:団信)」へ加入しなければいけません。これは、もしも死亡や高度障害、八大疾病でローンが返済できない事態になった時に、死亡保障でローンを全額返済する保険です。(保障内容は必ず加入時にご確認ください。)
しかし、この団信は「フラット35」などは、加入が任意となります。最近は保険代理店が開催するセミナーなどで真に受けてフラット35でローンを組み、団信に加入せず、団信の代わりに民間の死亡保険に加入するご家庭もいるのではないでしょうか?

考え方は人それぞれかもしれませんが、あくまで死亡保険は一家の大黒柱が万が一の時の生活費や子供も教育費のため、そして三大疾病等の保険は「治療にかかる費用、治療のため仕事を休業するための生活費などを補う」ための保険です。つまり、その保険を手厚くしたところで、ローンの残額によっては、”働けない”、”ローンはなくならない”、”治療費はかかる”という辛い状況が待っていることもあります。

住宅ローンは人生の中でも一番といっても過言ではないほど高額な買い物です。
これから住宅ローンを組むのに、八大疾病付き等で例えば、ガンを患ったら住宅ローンが全てなくなるほうが安心ではないでしょうか。保険屋が開催する保険を売るための住宅ローンセミナーに参加するのは危険ですよ(笑)

餅は餅屋。

住宅ローンは、お手数ではありますがいくつかの銀行から話を聞いて、それでも不安であれば信頼できる人に相談されるべきですね。


噂の真相を教えてくれた方は、保険の達人(株式会社 中島保険事務所の「中島敬仁」さん

「保険選びは、人生を大きく左右するだけに、いつでも真剣勝負。生半可な気持ちで対応できる仕事ではありません。単に商品を売るのではなく、お客様の様々な情報をいただき、いつでもベストなものをご案内したいですね。熱意を持ち、客観的な立場から一生懸命プランニングしていきたいと考えています。」