”超”高齢化社会と言われる昨今。当然、それに伴って介護業界への注目が高まっています。これから長く仕事に就きたい！けど、私に出来ることって・・・と悩むなら、一度介護の世界を覗いてみるのはどう？もしかしたら在宅介護の時代が本当にやってくるかもしれない。その時のためにも早めに介護について知っておきましょ。
前回は福祉の仕事のやりがいや喜びについて伺いました。
「そうですね。それでは、ざっと一日の仕事内容を時系列にそってご紹介したいと思います。」
朝7:00頃【朝食】
早番シフトの職員が中心となって、利用者さんの朝食準備をすることから仕事が始まります。朝食前には利用者さんの身支度や洗顔、トイレの介助もします。
朝食はとっても大事です。これはこの仕事だからというわけでなく、家族でも同じですよね。朝、顔を合わせて、挨拶をして、顔色が悪くないかなと体調を確かめたりするわけです。朝食時には薬が必要な利用者さんへの薬の準備やそれぞれに合わせたご飯の堅さ(おかゆにしたり)にしたり、おかずを細かく切ったりなど細やかなフォローが欠かせません。
朝8:30頃【お部屋へ】
8:30頃には全ての利用者さんの朝食が終わり、それぞれにお部屋に戻られたり、デイサービスに出掛ける人は、その準備に取り掛かったりします。
9:00には日勤シフトの職員が、10:00には遅番シフトの職員が出社してくるので、各お部屋へ生活の介助に出向きます。洗濯したり、お部屋をお掃除したりするのが主な内容になります。時には利用者さんとの会話を楽しんだりとコミュニケーションの時間にもなります。
11:30頃【昼食】
11:30には昼食が始まります。昼食も朝食同様、利用者さんに合わせてごはんやおかずの準備を行います。
お昼前後にはご家族の面会による来訪や今後利用を検討される方の見学もあったりします。
14:00頃【入浴準備】
14:00頃には入浴の準備をします。この時、新たな洗濯物が出てくるので、洗濯したり、午前中に終わらなかった細やかな身のまわりの介助を行います。
週に何度かは15:00頃に【おやつタイム】を設けています。
この時は利用者さん同士、利用者さんと私たち職員にとっての楽しい団らんタイムになります。月に1回はお誕生日会を開いたり、みんなでカラオケしたり、中には手品を披露してくれる人もいたりして、すごく楽しい時間ですよ。
16:00頃【日報】
人と関わる仕事がメインの福祉ですが、やはりお仕事ですから、一日の業務内容を報告する事務的な時間もあるんですよ。業務は大きく二つに分かれます。生活介助と身体介助。それぞれを「いつ・誰に・何をした」かを記録します。
それをまとめているうちに、デイサービスへ出掛けていた利用者さんや病院等へ出掛けていた利用者さんが帰ってくるので、お出迎えします。この時も新たな洗濯物が出てくるので、再び洗濯も行います。
18:00頃【夕食】
17:00頃に夜勤シフトの職員が出社し、18:00には夕食がスタートします。夕食も朝食・昼食同様に一人一人に合わせて準備します。
夕食が終わると大半の業務は終了です。早番・日勤・夜勤はそれぞれの勤務時間に合わせて退社するので手薄になる時間帯もありますが、それでも無理なく業務が遂行できるようチームでの連携が万全になっているんですよ。
19:00頃【巡視】
夕食が終わり、19:00頃になると徐々にお部屋へ戻り、寝る支度をしたり、お部屋でゆっくり休んだりする時間になります。寝る前のお薬が必要な利用者さんには20:30～21:00頃にその対応も行います。
19:00からは夜勤シフトの職員が一人で担当することがほとんどです。21:00、23:00、翌3:00、翌5:00と巡視を行います。中には「眠れない」「まだお喋りしたい」「心細い」と言ってコールを鳴らす方もいるので、お部屋に行って気持ちが穏やかになるまでお話相手になることもあります。この時に利用者さんとの信頼関係を深めることもできると感じます。こうして、朝になればまた朝食から一日がスタートします。
今回の取材先は前回に続き「ありがとうホーム長江」さま
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