ママスキー新連載「男性育休パパインタビュー」。
当記事では男性育休制度の必要性の理解を広めるために、実際に取得経験のあるパパにインタビューを実施するものです!

  • 男性育休って実際どうなの?
  • みんなは取得してるの?期間は?

など、経験者に詳しく聞いていきます。

※当記事に公開する写真・イラストはイメージです。

今回のパパ★
モモとアヤのパパさん

パパ、ママ、長女2歳、次女1歳の4人暮らし。次女の出産のタイミングで育休を取得。

  • 育休取得期間:6ヶ月
    2021年10月1日〜2022年3月31日

 

 

育休を取得したいと思った
きっかけや理由を聞いてみました。

2人目の妊娠が分かったのが、長女がまだ生後7ヶ月の頃でした。
もともと早く2人目が欲しいと話していたので嬉しかったです。

その反面、助産院で「年子は大変」「甘くはないよ」「覚悟が大事」と、ある意味いろいろ脅されて、妻からも「最低でも半年は育休を」と言われました。

そんな期間が取れるのか、会社にどう説明しようと悩んだのが最初です。

 

育休を取る事で収入的にはマイナスになるのもありましたが、それ以上に、産後すぐのボロボロのママが疲れきって、家庭の雰囲気が悪くなる方が自分的にはマイナスだと考えました。

1人目の育児や家事を思い出すと、慣れないことの連続で、これは育休を取らないと大変なことになるぞと覚悟を決めました。

 

 

社内での男性育休取得者 第1号に。
上司や社内の理解を得るために
したこととは?

僕の職場では、まだ男性の育休を取った人間がおらず、まさに自分が職場での男性育休第1号でした。

育休を取りたいと伝えたときは、好意的でしたが、半年と伝えると、「冗談だろ」と、そんな感じでした。

ちょうど職場的にも繁忙期ど真ん中で、
「この期間に取るの?」
「みんなが忙しい時に休むの?」
と直接言われた訳ではないけど、そう思っているのは上司の表情を見れば、すぐに分かる感じでした。

とりあえず理解してもらおうと、いろんな資料を集めて何度か相談しました。

 

無事、育休の許可は得られましたが、今度は、職場に申請するための様式がなく、新たに作り始めました。

そして、慌てて職員全体への男性育休の説明会、育休のポスターの掲示などを実施しました。事情を知らない人間からすると、何が起きているのか分からない状況だったと思います。

 

今では、自分の職場でも男性の育休取得者も増えて良かったと思いますが、初めて男性育休を取得した人間をもっと評価してくれとも思います(笑)。

 

 

育休期間の過ごし方は?

日中は上の子を連れて、ママサークルでベビーヨガやリトミックに参加したり、公園に行って遊ばせていました。

夜は、下の子と一緒に寝て、3時間おきに授乳やオムツ替え。

嵐のような毎日で記憶がちょっと飛んでます。

 

印象に残っているのは、1歳半検診。

パパだけが参加するのは、やはり珍しいらしく、必要以上にママの体調を心配されたり、
「オムツ替えれますか」
「食事のこと分かりますか」
「ママに聞かないと分からないですかねー」
など、パパ的には普通にやってるつもりが、周りから気を使われてる感じが、ちょっと苦手でした。

 

ただ、子どもたちとの時間は本当に楽しくて、1日どころか1時間ごとに成長していく2人を直接見れたことは、本当に貴重な体験でした。

子どもたちは、パパがオムツを替えたことやお風呂に入れたこと、離乳食作ったことなんて覚えてないと思いますが、ママとパパが覚えていれば、それはそれで有りです。

将来ママから色々言われないためにも、やるべき仕事を自分から探して、どんどん家事・育児をやっていました(笑)。

 

 

これから取得を検討する方へ
メッセージを頂きました。

育休を取得して良かったことは、子どもたちの成長をママからの報告ではなく、自分で見て、聞いて、五感で体験できたことです。かけがえのない経験でした。

周りからは、仕事もせずに子どもと遊べて楽しいやろと言われました。
もちろん楽しいことも沢山ありましたが、それ以上に大変なことも多く、常に何かに追われて時間が過ぎていきました。

年子ということもあり、長女の離乳食を作って食べさせ、次女のミルクを準備して、吐き戻ししたら、着替えさせて洗濯し、仕事をしている時よりも慌ただしい毎日でした。

 

これを妻1人でやる事になっていたら、わが家は崩壊していたと思います。

 

育休を取ることが全てだとは思いません。
仕事を頑張って家族を支えるというのも、大事な事だと思います。家族みんなで話し合って、家族が1番幸せになる選択をしていただきたいと思います。

 

ただ覚悟してほしいのは、育休(男性側)が終わったあとのママの負担はとんでもないです。今まで2人でやっていた事を、急に1人でやらないといけないのは、わが家も大変でした。

育休を取ることをゴールにせず、職場復帰したあとの勤務体制や家事・育児の分担などを話し合った方が良いと思います。

 

将来「イクメン」という言葉がなくなるぐらいに、男性の家事・育児が当たり前な世の中になるために、これからも家事も育児も頑張っていきたいと思います。

 

取材にご協力いただきありがとうございました。

インタビュー記事を参考に、「男性育休」を検討するきっかけや夫婦で話し合うヒントになると幸いです。