こんにちは!
ハンデっこママコラム隊のエリカです!

前回は、旅先での移動にレンタカーを利用して良かったことと、無事に目的のイベントに参加することができた…という内容でした。
ハンデっこ親子旅行記 vol.2 〜レンタカーのメリットと写真展編〜

 

今回はその続きで、ついに夢の国へと向かいます♡

 

まずはホテルへチェックイン!

イベント会場を後にし、再びレンタカーに乗って千葉県は浦安市へ。
ついに見えてきた、東京ディズニーリゾート♡
私のテンションは上がります!

早く夢の国へ行きたい!という気持ちを抑え、まずは、宿泊先のホテルにチェックイン。
宿泊先は『サンルートプラザ東京』という、ディズニーリゾートのオフィシャルホテル。2019年10月より『東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾート』に改称しています。

ディズニーランドまでは、無料シャトルバスで約3分、徒歩でも約15分程の距離です。万が一、シャトルバスに乗れなくても、ゆっくり歩いて行ければいいかな~なんて考えていました。


お部屋に案内されると、すでに業者さんによって酸素濃縮器と人工呼吸器がスタンバイされた状態になっていました。
また、旅先で使う分の酸素ボンベもお願いしていたので、一緒に置かれていました。


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<ここで酸素吸入について少し補足情報!>

この時のムスメは、0.5L/分という量の酸素吸入が必要でした。酸素ボンベには容量がいくつかあるのですが、当時使っていた酸素ボンベだと1本で約6時間使える計算でした。

ホテルでは酸素ボンベの代わりに、『酸素濃縮器』といって室内の空気から酸素を濃縮して出してくれる医療機器を使用します。
普段の生活でも、自宅では『酸素濃縮器』外出時は『酸素ボンベ』と使い分けています。
ちなみにこの酸素ボンベ、意外と重く感じます。酸素自体は軽いのに…と、気になって重さを測ってみたところ、1.3kgありました。(うーん、数字で見ると軽い…?)
 

その酸素ボンベを専用のリュックに入れ、ムスメを抱っこする時はリュックを背負うし、ベビーカーで移動する時は、ベビーカー下の荷物入れにリュックをのせます。
緊急時には、酸素が沢山必要になることもあるため、我が家は予備として、更にもう1本持ち歩きます。
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このホテルはホスピタリティも充実していて、ミルク用のお湯のサービスや哺乳瓶の煮沸消毒もしていただけます!ベビーベッドやベッドガードなども貸出していただけるようです。
 

私たち親子3人はツインルームを利用しましたが、事前にお願いして2台のベッドをくっつけてもらい、真ん中にムスメを寝かせることにしました。


ホテルを出発する前に、入念に持ち物チェックをしました。パークでも購入できる物ならよいのですが、医療ケア児であるムスメに必要な物は特殊な物が多いので、出かける時はいつも忘れ物がないか不安です。
(そのことについても、番外編みたいな感じで詳しく書けたらいいなと思います★)


玄関口にいたホテルスタッフさんに、車椅子代わりにベビーカーを使用している為、そのまま乗車したいことを伝えると、本人(ムスメ)と介助者1名のみ、通常のバス停よりも少し手前の位置で待つように案内されました。それから間もなくしてバスが到着し、ムスメと私で一緒にバスのリフトに載せてもらい、無事に乗車できました。
私たちが乗車してから、本来のバス停まで進み、うちの家族や他のお客さんが乗り込んできました。

車内ではムスメはベビーカーに乗せたままなので、私はその横に立っていましたが、特に困ったことはありませんでした。

(※注)バスによってはリフトがついていない車両もあるようなので、ホテルスタッフさんに尋ねてみると良いですよ!

 

いざ、夢の国へ…♡

パークに着くと、まずは私たち以外のお客さんが先に降り、最後にムスメと私が一緒にリフトで降りました。


\\つ・ついに到着~〜!!//

子どもが生まれたら、一緒に来たかったディズニーランド♡ムスメが生まれてから、この日を夢見ていたので感激でした。


私たちは15時から入園できる『スターライトパスポート』を事前に購入していました。
入園後、まずはメインストリート・ハウスへ…。

そこでは、ゲストアシスタンスカードというものと、ベビーカー(バギー)を車椅子代わりに使用しているということを周りの方やキャストの皆さんにわかってもらう為のタグをタグを受けとりました。

ついでに、ムスメははじめてのディズニーだったので、写真展で会ったお友だちママに教えてもらっていた1st Visitシールも貼ってもらいました♡

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ゲストアシスタンスカードとは…?
(当時のインフォメーションブック参照)

〈概要〉
疾病、負傷などにより体の機能が低下し(一時的な場合を含む)お手伝いが必要な人のためのカード。カードには利用する人の名前とグループ人数、お手伝いの内容(ベビーカーのまま案内/待ち時間経過後に案内など)が記載される。

〈対象者〉
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳所持者および疾病、負傷などにより体の機能が低下している人(高齢の方、妊婦の方を含む)

▶︎現在、ゲストアシスタンスカードはディスアビリティアクセスサービスならびに合流利用サービスへ変更となっているようです。

 

以下、公式HPをもとに最新情報をまとめてみました!
 

●ディスアビリティアクセスサービス

〈対象者〉
列に並ぶことのできない身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦場傷病者手帳、障害福祉サービス受給者証を持っている人

〈概要〉
・サービスの利用を希望する場合は、前述の手帳等のいずれかとグループ全員分のパークチケットを提示して登録する必要がある。
・本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループ全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができる。
・登録の際、利用時の本人確認に使用する写真を撮影される。

 

●合流利用サービス

〈対象者〉
列に並ぶことのできない車イスを利用している人や高齢の人、妊娠中の人、疾病や負傷などにより体の機能が低下している人

〈概要〉
・サービスの利用を希望する場合は、本人のパークチケットを提示して利用する対象施設のキャストに申し出る。
・本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、列以外の場所で待機することができる。
・本人以外のグループの人は列に並び、本人は乗り場で合流できるよう案内される。
・症状などにより1人で待つことが難しい場合は、介助者1名も列以外の場所で共に待機することができる。

 

なお、どちらのサービスも、待ち時間にほかの対象施設を利用することはできません。また、ファストパスのように待ち時間が短縮されたり、優先される訳ではありません。

 

詳細は東京ディズニーリゾート公式HPでご確認を☆

ちなみに、これらの情報が満載なインフォメーションブックはHPからダウンロードできますよ♪こんなに詳しく書いてあるなんて…一見の価値ありです!

 

東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターに電話することで、無料でこの冊子を郵送してもらうこともできます。アナログな私は郵送をお願いしました。

 

また、当時のディズニーでは割引制度はありませんでしたが、2020年4月からは、前述した各種手帳などを持っている人と介助者1名を対象とした割引チケットの販売が始まったようですよ〜!

 

 

今回このコラムを書くにあたり、旅行当時の記録と現在の東京ディズニーリゾート公式HPを参考にしましたが、約2年半の間でサービス面に色々と変化があったことに気がつきました。

 

サービスを受けられる対象者に、『被爆者健康手帳』、『戦場傷病者手帳』、『障害福祉サービス受給者証』を持っている方が新たに加わっています。特に『障害福祉サービス受給者証』が加わっていたことには少し驚きました。

 

私が今まで利用してきたレジャー施設や美術館などは、身体障害者手帳や療育手帳など各種手帳での割引制度を導入している所はたくさんあっても、この『障害福祉サービス受給者証』での割引をしている所はありませんでした。取得条件が揃わず、障害者手帳を取得することができなくても、日常生活において何らかの手助けが必要な方たちもいて、そういう方がこの受給者証を持っていることもあります。

 

今まで対象から外れていた人にも、その手が差し伸べられるようになり、少し理解が深まったのかなと嬉しく思いました。

 

また、当時私たちが利用した『ゲストアシスタンスカード』が名称を変え、対象者やサービス内容もより細かく設定されています。

 

障がいの内容や程度は人それぞれで、配慮して欲しいこと、手助けして欲しいことも人それぞれです。また、障がいは目に見えることばかりではありません。外見で分かりづらいと、余計に他者からは理解されづらいかもしれません。

 

そのような人の為に、安全が確保される範囲で、みんなと一緒に楽しむことができるような方法はないかと考え、様々な配慮をして下さることをありがたく感じるとともに、その取り組みがもっといろんな場所に広がっていけばいいなと思いました。

 

しかし、私自身、ムスメを出産するまでは、あまり深く考えることがなかったのも事実です。

何度も行っていたディズニーリゾートに、そのようなサービスがあることも知りませんでした。そういう意味で、私はムスメを通じて今まで知らなかった世界を知り、人の温かさを感じることができました。

 

 

今回はここまで。

次回はムスメがはじめてのアトラクションに乗った時の様子を中心に書きたいと思います。

 

 

富山のインクルーシブ子育て応援 Kanon.

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