【北陸初！】未就学児のための児童発達支援スクール「コペルプラス」が富山市二口町にオープン！

皆さんは「児童発達支援」という言葉を耳にしたことはありますか？

発達障害、グレーゾーン、発達の凸凹など様々な表現方法がされるようになり、ある統計では、人口の8.5％にこれらの特性があるとも言われており、年々増加傾向をたどっています。

だからこそ、今必要なのは、お子さん一人ひとりの特性を伸ばすための支援施設！

しかし、現実には支援施設はかなり少なく、必要な支援が届いていない現状があります。

そんな中、全くの異業種からこの社会問題を解決したいと新たに支援施設を始められる企業さんがいます。

児童発達支援施設の必要性と想い

今回、2021年10月1日に富山市二口町にて児童発達支援スクール「コペルプラス」を開設するのは、同じく富山市内で企業の経費削減や売上向上のためのサービス提案を行う「株式会社キュービックネットワークスジャパン」さん。

社長の曽我部さんは、以前から既存の事業とは異なる新業界への事業拡大を検討していたそう。

「どんなことをしたらいいだろうか…、と考えていた時、候補のひとつに挙がっていたのが”児童発達支援”でした。これといったきっかけがあったわけではありませんが、興味がきっかけとなり、勉強していくと、早い段階で適切な療育をすることが、その子が大人になったあとのQOL（クオリティオブライフ・生活の質）が向上するということが分かりました。であれば、この支援は絶対に必要だと思ったんです。しかし日本でその療育環境が著しく不足していて、対象者の1割くらいの人しか利用できていないんです。施設がないから、適切な療育を受けられない。そして、地方であれば尚更その状況に陥る…。ここまでの事実が分かったとき、心が痛くて…。これは極論ですが、富山県で生まれる、それだけでその選択肢が少ない＝富山で生まれるだけで、東京で生まれるよりも不幸と言っても過言じゃない気がしてきたんです。児童発達支援に限らず、東京より富山の方がいろんなことが遅れている、ということはありますが、児童発達支援に関しては、それは許容できない問題だと確信したんです。」

とコペルプラスを開設するに至った想いを熱く語ってくださいました。

コペルプラスとは？
その特長をお伺いしました。

では今回オープンするコペルプラスとはどんな施設なのでしょうか？

全国で広がりを見せる、コペルプラス本部のホームページには以下のように紹介されていました。

「より良い自分になりたい」という本能的な欲求を大切に、できないことの訓練ではなく、楽しい遊びを通して、内なる能力を引き出します。
「できることが増えるのは世界が広がること、楽しいことが増えること」を合言葉に、子どもが自ら幸せになる姿をめざします。

曽我部社長も

「世の中には、”出来ないことを出来るようにする訓練をする”といったタイプの支援施設も多く存在していて、それも必要かもしれないと思いますが、僕は”出来ることを伸ばす”、もし出来ないことがあるならば、なにか他のことで補ってもいいじゃない、と考えています。その考えとコペルプラスの理念が合致したので、コペルプラスのFCとして教室を開設することにしました。」

と話してくれました。

「出来ることを伸ばす」
これは子育てに限らず、老若男女に共通して大切にしたいことだと思いました。

そして、様々な技術が発展している今、できないことや苦手なものは何かに頼る、というのも誰にだって経験のあることではないでしょうか？

出来ることを伸ばす―。
その子の良いところを引き出す―。

それがコペルプラスの療育方針なのです。

実際の利用の流れは？

富山教室では、先生とマンツーマンで療育する教室が2部屋、グループ療育のための教室が1部屋が揃っています。面談室もあり、保護者は相談をしたり、時には各教室の外から子どもの様子を伺うこともできます。

お子さんの集中力が切れてしまわないように、教室の中からは外が見えないようにマジックミラーを採用。療育中の自然体の様子が見れるのも嬉しいポイントです。

また、コペルプラスは療育特化型の施設で親子通所となっています。

実際にコペルプラスを利用するには、以下のような手順が必要。

相談支援の拠点で相談支援専門員に相談する。
相談の結果、受給者証が発行されたら、利用回数が確定します。
利用回数が確定したら、コペルプラスにて具体的な利用内容の相談をします。

相談支援の拠点って何？どこにあるの？相談に行くのもハードルを感じる…など迷ってしまうときには、気軽にコペルプラスにご連絡を。

受給者証発行前でもコペルプラスの無料体験には参加OKなので、体験に参加して、雑談するように相談してみるのもおすすめですよ。

コペルプラスは幼保無償化適用教室のため、以上児の利用料は無料。未満児の場合にも保険が適用になります。

開校時間は火曜～土曜10:00～18:00で、1レッスン1時間制。利用したい時間帯の予約を相談できるので、曜日固定・時間固定にならず利用できるのも嬉しいですよね。

最後に、曽我部社長は、

「僕らはコペルプラスを通じて、”発達障害”という言葉が使われなくなる社会を作ることを目指しています。また、支援施設を運営するには、児童発達支援管理責任者の資格を持つスタッフが在籍していることが必須なのですが、この有資格者がかなり少ないんです。これも施設が増えない要因になっていると思います。今回、富山教室を開所したことで、将来ここで働く人が実務経験を積み、児童発達管理責任者を目指してくれると社会はもっと大きく変化していくと思うので、そのきっかけになれたら最高に嬉しいです。」

と話してくれました。