「ママ・パパの本音を富山県へ届けよう」を合言葉に企画をした《ママとパパの本音会議》。
子育て世代から見て感じる「もっとこうしたら富山の子育て環境はよくなるのに」という願いをもっと表面化させたい―。そのために不定期にオンライン上で意見交換を実施しています。
この企画の目指すゴールは
- ママ・パパの経験を元に、より良いアイディアを出し合い
- 富山県や関係機関へ届けることで
- 少しでもそのアイディアを政策に取り入れてもらうこと
このレポート記事では当日話題に挙がったエピソードを元にしたアイディアを共有しています。ほんの一部だけを公開しているので、気になった!という方は是非次回参加してみてくださいね。
今回の《ママとパパの本音会議》では過去2回の開催に、変化を加えて「子どもの預け先・子育ての頼り先について」というテーマを設けて開催しましたよ!
今回参加された方の中には、夫婦ともに県外出身(富山移住生活)の方や、地元ではあるもののパパの仕事の都合もあり、長年ワンオペ育児をしている、という方が多かったように思います。
その中で挙がった声をご紹介します。
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ワンオペ育児歴9年。さすがにこの生活にも慣れてしまっているけれど、本当は頼りたい気持ちがある。
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夫婦ともに県外出身。ママは出産を機に離職し、子どもの1歳のタイミングに仕事をしようと考えていた。けど、就業中じゃないため保育園入園のためのポイントが低く、預け先が決まらず待機児童になっている。
- 3人の子どもをワンオペ育児している。障がい児であるため、入園できても、体調を崩すとなかなか復帰が難しい。病児保育も利用してきたが、療育があるため病児保育も利用できないことが多い。
病児保育を頼る期間がどうしても長くなることが多い。病児保育の充実化はありがたいけど、利用期間が長いと料金が高くなってしまう。
例えば、5回利用したら1回無料、のようなスタンプカードがあったらいいのに…と思ったことも。シングル世帯には補助があると聞いたので療育家庭にも同様の補助が欲しいと感じます。
過去2回の本音会議の中でも意見が多く挙がるのが「保活」について。その中でも今回は「保活激戦区エリア」に住む方々から多くの意見やエピソードが届きました。
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「障がい児でも預けられる先を」と思い、市役所に相談したら預け先は自分で探して、と言われてしまった。見学すらさせてもらえないことがあり、「障がい児保育をしている」と表記してあっても電話口で断られる。どこに行ったら障がい児の預け先があるのか情報が見つからない。富山県ではそういったことの情報はまとめられてない。各学校で、各市町村で、となっていることが多い。
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入園のための基準が不明瞭。
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某役場に相談したら「就活中での入園は受け入れが困難だろう」と言われたので、入園の申請すらしていない。子育てにお金がかかるのに、預けられず働けないのに収入が増えない。
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一時保育もコロナで受け付けていなかったりする。
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朝日町は「おうちで子育て応援事業」というのがあって、育休手当をもらっていない専業主婦に手当金が出るらしい。他の地域でも検討してほしい。思い切って住んでいる役所に伝えてみたら「検討する」と言ってもらえた。
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子育て中は孤独。ママ友がいても、育休の方も多く徐々に社会復帰していくので、取り残される気分になる。
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舟橋村の支援センターで「ちょこっとお預かり」という制度があってそれを使用している。(3時間まで、食事なし、水分補給程度)
- 上の子の病院付き添いがあるから、下の子の学童保育を利用したい。(働いていないけど)働けるものなら働きたいけど、働けない。フルタイム夫婦でさえ学童に入れないこともあることを知っているのに、利用していいの?っていう気分にもなる。
- 学童費用が高くてびっくりした。
上の子の福祉利用料が4,600円。下の子の学童は2万円。 - 校区にある「こども会」の学童が夏休み半日しか空いていないので、フルタイム勤務の家庭からしたら半日は利用できない。
- 民間学童が高い。働いている意味がなくなる。
- どこにどの学童があるのか見つけられない。先輩ママから情報を得るしか方法がない。
- 学童代が高いと、下の子(未満児)に保育料がかかっていると、学童+保育料でママ側の給与はなくなる。ほとんどの家庭が以上児になるまで耐えれば無償化対象児になるから踏ん張ろう…と無理して生活していると思う。
- 学童の情報ってどこで得られるの?こんなに情報が得られない状況を富山県はどう考えてるの?
保活や学童の壁にぶつかると、「専業主婦って肩身が狭いなぁ」と漢字がする。そんなことはないはずなのに…。富山県は共働き率トップクラスなだけに同じ境遇の人に出会えることも少ないし、意見を発言できる機会も少ないように思います。