ひっそりと始まったママスキーの パパ版「パパスキー」!!

ママ向けの情報はたくさんあるけど、なかなかパパ向けの情報って少ないですよね?

でも子育てしていて、パパにも知ってもらいたい!っていうことはたくさんあると思いませんか?そんなパパにも知ってほしい情報をどんどん発信していけたらなと思い、ママコラムの中にパパスキーのカテゴリーを新登場させています♡

育休を取得することで、パパにとってもママにとっても、こんなに良いメリットがあるんだよ~!というお話をママ社労士の渋谷さんが教えてくださいました。ぜひご一読くださいませ…♡

 

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

こんにちは!社労士の渋谷です。

前回までに、パパが育休を取得した際に受けられる制度と、よくある疑問についてお話をしてきました。

 過去の記事はコチラ 
パパの「育休取得」について
​「パパ休暇制度」と「パパママ育休プラス」について
育休にまつわる疑問をすっきり解決!

 

個人的には、1人でも多くのパパに育休を取得していただきたいと思っているのですが、それはただただ便利な制度があるから、というわけではありません。

実は、パパが育休を取得することで、私たちママにも多くのメリットがもたらされるという報告がたくさんなされているんです!

今回はその驚くべき結果について、いくつかご紹介したいと思います。

 

 

育休取得でパパの家事分担が進む!

下の図は出産、育児に関する休暇・休業の取得によってパパにどのような変化があったかについてまとめたものとなります。
(パパ本人、そしてママにも回答をしてもらっています。)


平成29年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業より(厚生労働省)

 

このように約4割のパパ・ママが、パパが出産や育児に関する休暇や休業を取得することで、育児への意欲が高まったと回答しています★
その他にも、「早く家に帰ることを意識するようになった」「家事への抵抗感がなくなった」という回答も多く見られます。

また、休暇・休業の取得期間が長くなればなるほど、育児や家事に対する意識が高くなる傾向にあることもわかります。
このように、パパの育休取得は、パパの家事や育児に対する意識改革をも引き起こすのです!パパが育児や家事を手伝ってくれるようになれば、ママは大助かりですよね!

 

 

パパの育児参加が2人目出産の鍵!?

次の図はパパの休日の家事・育児の時間別にみた第2子以降の出生状況を表したものになります。

第12回21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)の概況より(厚生労働省)

 

このように、パパが自分の休日に家事や育児をすればするほど、2人目の出生率は高くなることが明らかとなっているんです!

先ほど、パパの育休取得によってパパの育児への意欲が高まり、家事への抵抗感も減るというお話をいたしましたが、結果的にはそれが2人目の出生にもつながるということになるんですよね!

この結果、個人的には衝撃的でした!!

 

 

パパの育休がママの産後うつを救う!

次に紹介する図は産後うつと疑われるママの割合を示したグラフになります。

妊産婦のメンタルヘルスの実態把握及び介入方法に関する研究 平成26 年度 総括・分担研究報告書より
[厚生労働科学研究費補助金 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業(健やか次世代育成総合研究事業)]

 

これによると、初産のママの内、なんと4人に1人が産後うつの可能性があったとのことなのです。
また、2016年までの2年間をみると、産後1年までに亡くなったママの死亡理由の1位が「自殺」であったことも発表されています…。ですので、この期間のママに対するサポートって、本当に大切なんです。

パパの育休はママの命をも助ける、重要なものといえるのかもしれません。

 

 

育休取得は
パパの仕事にまで良い影響をもたらす!

最後に紹介する図は、実際に育休を取得したパパのその後の行動や意識面での変化について
比較したものになります。

このように、育休を取得したパパの方が、その後の仕事に対する姿勢や意識に良い影響がみられます!

「育休を取得したら、仕事に遅れが出るんじゃ…」と思われがちですが、実際は逆なんです!この結果もかなり驚きですよね。

自分自身の行動や意識の改革のためにも、育休は取得するべきと言えるのかもしれません★

 


 

いかがでしたでしょうか?
今後の育児について考える際の参考にしていただけたら、私も嬉しく思います。

出産や育児に関する制度は頻繁に改正されており、年を追うごとに育児環境も改善されてきています。

ぜひ、それらの制度を賢く活用しながら、夫婦で楽しく育児を進めていってくださいね!