ひっそりと始まったママスキーの パパ版「パパスキー」!!
ママ向けの情報はたくさんあるけど、なかなかパパ向けの情報って少ないですよね?
でも子育てしていて、パパにも知ってもらいたい!っていうことはたくさんあると思いませんか?そんなパパにも知ってほしい情報をどんどん発信していけたらなと思い、ママコラムの中に「パパスキー」のカテゴリーを新登場させています♡
過去2回、ママ社労士の渋谷さんに「パパの育休」についてお話を聞かせていただきましたが、今回も引き続き、渋谷さんから育休にまつわる色んな疑問について答えていただきました★
パパ・ママ要チェックですよ~!!
育休にまつわる疑問をすっきり解決!
前回までに、パパが育休を取得した際に受けられる制度として、「育児休業給付金」、「パパママ育休プラス」、「パパ休暇」の3つの制度をご紹介いたしました。
▶パパの「育休取得」について
▶「パパ休暇制度」と「パパママ育休プラス」について
これらの制度を知って、パパの育休取得もありかなと考えてくださった方がいらっしゃれば、私も嬉しく思います!
でも、実際に育休をとろうと思っても「こんなときってどうなんだろう?」といった疑問ってきっとたくさんあるかと思います。
そこで今回は、パパの育休取得に関してよく寄せられる疑問をいくつかご紹介したいと思います。
質問1
育休中に会社から呼び出しがかかりました。
代わりに仕事をしてくれている同僚から、内容でわからない所があると連絡があって…育休中なのに会社に出勤してもいいのでしょうか?
こういうことって、よくありそうですよね。
特にまだまだ育児の中心はママというイメージも大きいですし、「パパだったらもしかしたら頼んだら出勤してくれるかも…」と考える会社さんも多いかもしれません。
では育休中に会社に出勤したら、どうなるのでしょう?
育児休業給付金は、原則として、同じ子にかかる2回目以降の育休には支給されません。
つまり、1度復帰してしまうと育児休業給付金はその後支給されなくなってしまうんです!
が、育休中の出勤が臨時・一時的であって、その後も育児休業をすることが明らかであれば、職場復帰とはせず、その後も支給を受けることは可能となります。
ちなみに「出勤が臨時・一時的」である目安ですが、1つの支給単位期間中(※)に、出勤した
日数が10日以下、あるいは80時間以下となっております。
ただ、あくまでも臨時・一時的に働いた場合ですので、毎月決まった曜日や時間に勤務する
ような場合は復帰とみなされることもありますのでご注意くださいね!
※1支給単位期間とは?
育児休業を開始した日から1か月ごとの期間をいいます。
例えば11/10から育児休業を開始した場合、支給単位期間はそれぞれ11/10~12/9、12/10~1/9となります。
質問2
育休中に出勤した際に、会社からその分の給与が支給されました。金額はそんなに多くはないのですが、育児休業給付金の支給に影響はありますか?
育休中に出勤をすると、もちろんその分の給料が出ることとなります。実はその給与の額が非常に大切になるんです!
ざっくり言うと、育休前にもらっていた平均月収(以下平均月収)の80%以上の金額が給与と
して支払われてしまうと、育児休業給付金は支給されません。
平均月収の13%(※)~80%未満の金額が給与として支払われた場合は、平均月収の80%の金額との差額が支払われます。給与の額が平均月収の13%未満(※)の場合は育児休業給付金は減額されません。
※育休開始180日後からは、13%→30%と読み替えます。ちなみに、この平均月収とは総支給額のことですよ!
ここで例を見てみましょう。
質問3
毎月給与からは社会保険料や雇用保険料がひかれていました。育休中はこれらの支払いってどうなるの?
これも気になりますよね~!!
実はそれぞれで対応が異なるんです。
【雇用保険料の場合】
雇用保険料は給与の額に一定の率をかけて計算します。ですので、育休中に給与がないのならば、給与額は0円となりますので、雇用保険料の負担も0円となります。
逆に言うと、育休中でも臨時的な出勤等で給与が出る場合は、給与から雇用保険料がひかれる(支払う)こととなるんです。
【社会保険料の場合】
社会保険料は育休中は免除となります。
こちらは一時的な出勤をしても、その後も育児休業をすることが認められる場合は社会保険料は免除のままとなります。
ただし、毎月決まった曜日や時間に勤務するような場合は復帰とみなされ、社会保険料も
免除とならなくなることもありますのでご注意くださいね。
パパの育休取得にまつわる疑問、少しでも解決できたでしょうか?
パパの育休取得について、これまで3回に渡ってまとめてきました。もしも皆さんの中で、これらの記事をきっかけに「パパの育休取得してみよう!」と思っていただけた方がいらっしゃれば、私も嬉しく思います!
私がこんなにパパの育休取得を推す理由ですが…
実は、パパが育休取得をすることによって、ママ達にもたくさんの影響がもたらされるのです!
パパの育児参加が進むだけでなく、パパが家事に抵抗がなくなったり、仕事にも良い影響が出たり、そしてなんと!2人目が生まれやすくなったりといったようなびっくりするような結果がたくさん発表されているんです!!
これってすごい衝撃的…ですよね。
だからこそ、ぜひパパには育休を取得してほしいんです!!
今後はパパの育休取得によって、私たちの生活にどのような影響があるのかについて、いろいろな報告結果を見ながらお伝えできればと思っています。
■渋谷恵美氏 プロフィール
2児のママ。社会保険労務士。
働くことのプロとして、企業の労務管理のサポート、相談、指導、アドバイス等を行っています。その傍ら、働くママに向けて知って得する情報をInstagramにて配信中。