ママスキーサイト内で、働くママ・パパの役立ち情報を分かりやすくまとめてコラムにしていただいている、社会保険労務士の渋谷恵美さん。

先日開催したmamasky partyにて、トークライブのゲストとしてもお招きさせていただきました!今回はトークライブ内でお話していただいた『パパ育休制度』について、まとめてくださいましたよ。イベントで聞き逃したという方は、ぜひご一読くださいね★

 

こんにちは。
社会保険労務士の渋谷恵美です。

 

5月8日(日)に今年もあの大イベントが開催されました!

╲mamasky party 2022 in 太閤山ランド/

当日は親子で楽しめるたくさんのブースやイベントが盛りだくさん。

天候にも恵まれ、参加された方々にとっても素敵なGWの締めくくりとなったのではないでしょうか?

 

さて、そのイベントの中で、ママスキー代表の土肥さんとトークライブを行いました。

テーマは「パパの育休制度について」

パパの育休に関して寄せられたいろいろな疑問についてお話させていただきましたが、今回は、そのトークライブの内容についてまとめてみたいと思います

疑問1
育休中のパパの給与や手当ってどうなるの!?

子どもを育てるって何かとお金もかかる。
パパの給与が減っちゃったら…と、パパの育休取得にも後ろ向きになってしまうかもしれません。

でもご安心を!パパにもちゃんと育児休業給付金は出ます!

パパが育休を取得し、会社からの給与が0円となったとしても、パパにもちゃんと国から育休手当(育児休業給付金)が支給されますよ。

育休手当の額はママと一緒で、大体月収(総支給額)の67%程度です。(育休取得180日経過後は50%)

67%と聞くと、生活していくにはちょっと足りないかも…?と思えたりもしますが、育休中って社会保険料が免除になる場合もあるんです。
(現在は、月末に育休を取得しているとその月の社会保険料が免除となります)

また、給与が0円なら、その月の所得税も雇用保険料も0円。
それを考慮して見ると、大体手取り額の80%くらいはもらえちゃうんですよね! 「思ったよりももらえるかも!?」と感じていただけたパパママも多いのではないでしょうか♪

また、パパママ同時に育休を取得した場合でも、それぞれの給与額に基づいた育休手当が支給されます。

決してどちらかに手当が出なかったり、額が調整されることはありませんので、安心してくださいね。

疑問2
パパは育休をどれくらい取得できるの?

○パパもママも育休取得は原則子どもが1歳になるまで

育休の期間はパパもママも同様で、原則は子どもが1歳になるまでの間となります。

また、保育園に入所できない等の理由があれば最大で、その子どもが2歳になるまで育休を延長させることも可能です。

 

○パパは育休が分割できるって本当?

育休は原則1回のみ取得可能で、一度復帰すると再取得はできません。
ただ現在は「パパ休暇制度」というものがあって、ママの産休期間中(出産後8週間)にパパが育休を取得・終了させていれば、例外的にパパは子どもが1歳になるまでに育休の再取得が可能となります。

でも実は、この制度、2022年9月末でなくなってしまうんです。
以前のコラムでも紹介しましたが、2022年10月からは「産後パパ育休(出生時育児休業)」という制度が新しく始まるため、それに伴いパパ休暇制度は廃止となってしまいます。

ただ、この新しい「産後パパ育休制度」でも、パパの育休期間を2回まで分割することができます。
また、通常の育休制度も2回までの分割が可能となるので、2022年10月からはパパは最大で4回、ママは2回まで育休の分割が可能となりますよ!

分割を利用すれば、パパママ交互に育休を取得することも可能となるため、ママの復帰にも役立つかもしれませんね。

この2つの制度の違いを図にまとめてありますので、確認してみてくださいね。

疑問3
パパママ同時に育休を取得すると、
上の子は退園になる!?

○自治体によって判断が違う

例えば、富山県の場合は、パパが育休中でもあっても、ママが産休期間中(出産後8週間)であれば、上の子が退園になる可能性は低いかと思います。

ただし、富山県の一部の自治体では、ママが産休期間を終えて育休期間に入った際にパパも育休を取得していると退園の扱いとなるというアナウンスがされています。
入園希望の児童数が多い地域では、他の児童との公平性等を考えた場合に、一時退園してもらうのもやむを得ないとの判断なんです…。

その分、代替え措置として、育休から復帰後、保育園等の再利用の際は、加点対象としたり、自治体としても配慮しているということです。

 

ただ、そうであっても同じ保育園に入園できるかはわからないですし、育休取得の1つのネガティブ材料になっているかもしれませんね。

また、例えば同じ社内の従業員であっても、住んでいる自治体によって対応が変わってしまうのも、なかなか辛いところ…。今後の課題とも言えそうです。

『パパ育休』を取得する際は、ぜひ自治体や保育園等に対応を確認してみてくださいね!

 

パパ育休を前向きに考えてみよう!

ここ最近、たくさんの法改正や取組みを通して、パパの育休取得の促進が図られています。

『パパ育休』は、パパも積極的に子育てに参加できるきっかけとなったり、ママの産後鬱を防止できたりとメリットも多いと言われています。

ぜひ、『パパ育休』も1つの選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか?

 

今回、ママスキートークライブで話した内容をダイジェスト版としてまとめてみましたが、『パパ育休』についての疑問が少しでも解決できれば嬉しいです。

 

この他にも、育児に関する制度は本当にたくさんあるのですが、現在ママスキーウェブサイト内でもパパママに知ってもらいたい制度や知識について、順次ご紹介していますので、そちらもぜひ覗いてみてくださいね!

 

■渋谷恵美氏 プロフィール

 

2児のママ。社会保険労務士。
働くことのプロとして、企業の労務管理のサポート、相談、指導、アドバイス等を行っています。その傍ら、働くママに向けて知って得する情報をInstagramにて配信中。

Instagram @workingmom_my

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