おしゃぶり、やめさせないで！【子どもの歯について専門家にきいてみた vol.31】

ママスキーおかじ／

昔「おしゃぶりばっかりしていると、歯並びが悪くなるよー！」と母親に言われたのですが、それって本当なんですか？？

歯科衛生士　池原さん／

日本では昔からそのような迷信が言い伝えられていますが、最近では、「おしゃぶりは3～4歳まで続けた方が良い！」という説が有力なんです！

教えてくれるのは…
富山県黒部市にある歯医者さん

医療法人社団
中央歯科医院

全国からオンラインでの相談も受け付けております。
詳しくはHPをチェック

おしゃぶりは3～4歳まで
続けた方が良い！

おしゃぶりは、
日本では「甘えの象徴」
欧米では「3～4歳までは使うことが当たり前」

と、おしゃぶりに対しての価値観や考え方が異なります。

実は、アメリカの歯科矯正では、子どもの歯並び矯正器具としておしゃぶりの形をしたものを使用しているほどなんです。日本とは大違いですよね！

日本では古くから、「おしゃぶりをくわえさせると歯並びが悪くなる」という迷信が言い伝えられてきました。

しかし！ある有名な医学博士の先生いわく、

「おしゃぶりをしないから、歯並びが悪くなる！」

とのこと！

今と昔では、おしゃぶりに対する考え方が全く異なるのです。

では、なぜこれほどまでにおしゃぶりを推奨するようになったのでしょう？

おしゃぶりの一番のメリットは、「口呼吸」を強制的に防ぎ、正しい鼻呼吸を身に付けさせることができるということ。
また、舌が活発に動き、顎の発達が促されるので、呼吸もさらに活性化します。
さらに、おしゃぶりを使うことによって「口を左右対称に使う習慣ができる」ため、子どもの「片噛み」の習慣を予防することができるといわれています。

口腔環境だけでなく、おしゃぶりは子どもの精神安定のためにも優れているといわれています。

おしゃぶりをする子は
風邪をひきにくい⁉

最近、いわゆる『鼻たれ小僧』をあまり見かけないと思いませんか？

それは、実はあまり良い傾向ではありません。

鼻は天然の空気清浄機といえます。鼻にはさまざまなフィルターがあり、ウィルスや細菌の侵入を防ぎます。つまり、「鼻水が出る」ということは、鼻の免疫系機能が正常に動いている証拠なのに、現代の子どもは口呼吸がほとんどなので、鼻水が垂れることがほとんどなく、口からさまざまなウィルスや細菌の侵入を許してしまうのです。

ちなみに、赤ちゃんは元々「鼻呼吸」をしています。
しかし、成長の過程で「口呼吸」へと変化していくのです。（特に日本人）

そこで、おしゃぶりの登場です！

おしゃぶりをさせることで、自然と「鼻呼吸」になりますよね。

おしゃぶりを咥えているときの赤ちゃんの口の中では、「舌」がさかんに動いています。また、舌を動かすことで、顎の筋肉も一緒に動きます。同時に横隔膜も刺激されるので、正しい鼻呼吸がさらに促進されるんだそうです。