3月28日 木曜日。
人気企画の「現役ママ歯科衛生士に訊く、子どもの歯の相談会」の第11弾を開催しました。
この企画はmamaskyと黒部市にある中央歯科医院さんでコラボ開催しているもので、毎回ママたちの悩みや疑問を解決しながら、子どもたちのより良い「お口環境」を学んでいます!

 

今回の子どもの歯に関する悩み事!

毎回、自己紹介を交えながら「歯の悩み」を聞いているのですが、今回の悩みはこちら!

  • 受け口になっているような気がして困っています。
  • 1歳半にもうすぐなりますが、フッ素はしたほうがいいの?
  • 噛まずに舌ですりつぶすようにして食べてるように見えます。
  • 食べ物を丸飲みしてるので、固形物を嫌がります。
  • 歯が詰まっていて永久歯が生えてこれるか心配
  • 親の歯並びは遺伝しますか
  • 指しゃぶりがやめられないので、歯への影響が心配
  • 歯の色が白くない気がする
  • 周りの大人から虫歯が感染しないか心配
  • 矯正するならいつ頃から?

3組での開催でしたが、出てくる出てくるたくさんの声!
今回はまず「歯並び」について学ぶところからスタート!

 

 

現代っ子の9割が歯が○○○と言われている!?

今回も教えてくれるのは中央歯科医院で歯科衛生士として勤務する池原さん。池原さんも3人のお子さんを育てるママさん!しかも末子はまだ未満児さんなこともあって、参加するママさん達の気持ちへの理解が深いので何でも相談しやすいのが魅力です♡

そんな池原さんから、冒頭衝撃の一言がありました。

「実は、現代のお子さんのうち9割はキレイに歯が並ばないと言われてきています。中には100%と話す歯科医師もでてきています。」

衝撃です。

ショックです・・・。

 

ではどうしたらよいのでしょうか?

ここで、大事なのは「ママやパパがお子さんをよく観察して、生活習慣の癖に気づく」こと。
参加したママたちの声にも上がっていたように「丸飲みしている」「噛んでない」といったような食べ方の癖や歯ぎしりやいびき、頬杖や猫背などの普段の姿勢に関心を持つことが大切なのです。

これを読んでいるママさん!お子さんがどんな風に食べているか、ちゃんとモグモグしているか、よく噛んでいるか、思い出せますか??

 

例えば、お肉料理を出したときに「硬くて食べれない」と子どもが言ったら、食べやすく細かく切り分けたりしますよね。それはそれで必要なことですが、やり過ぎると「噛まなくても食べられるものだけを食べる環境」になってしまっている場合があります。

私自身も確かにそうしていた気がします。
ハンバーグはよく食べるのに、豚バラ肉だと硬くて食べない…という時期がありました。まさに細かく切り分けてました。とろみをつけたりしていることもありました。

そういう日があってもいいけれど、ちゃんと自分の力でよく噛んで食べる習慣も作ってあげなきゃいけないんだなぁと気づかされました。

 

 

富山は虫歯が少ない県!?

一方、嬉しい情報もありました!

日本人の12歳のお子さんを対象にとった情報によると、1970年代は1人のお子さんに虫歯は平均5本。そして全体の90%のお子さんが虫歯だったそうです。

それが2017年のデータによると、虫歯は平均0.8本、人数も全体の35%になっているというのです。

しかも富山県は平均よりも少なく、虫歯は平均0.5本

最近では虫歯で歯科医院へくる子よりも、「歯並び」について相談にくる子の方が増えてきている印象もあるそうです。

 

ちなみに、お子さんが虫歯になる原因は

①口の中の細菌
②不適切な噛む力

この2点によるものなのだそう。

「口の中の細菌」について有効なのはやはり【キシリトール】がオススメとのこと。ママ達には歯の染め出しをしてもらい、実際に細菌を顕微鏡で見てみました。写真では分かりづらいですが、細かい点々や紐状に写っているものが細菌です。

めっちゃ素早く動き回っているので、実際に見ると結構衝撃的です。

口の中の細菌を目の当たりにしたところで、その菌の繁殖や定着を妨げるのに有効な【キシリトール】を使った特注おやつの試食タイム♡

今回は大沢野エリアにある「ユース丸」さんに作っていただいたシュークリームです!
シュー生地の上に降りかかっているのがキシリトールですね。

とっても美味しくて、これで虫歯予防になるなら子ども達にも積極的にあげたくなっちゃいます。(このおやつはイベント用の特注です。)

 

キシリトールを取り入れたいときは、キシリトール100%のものを選ぶことが大切!
身近で手に入るのはドラッグストアでも販売されている「しまじろうのタブレット」がオススメなのだそう。

 

ママ達の声に一問一答!

前述以外にも自己紹介時に挙がった悩みの声にどんどん答えてもらいました!その中のいくつかをご紹介します。

 

 ママの声  受け口になっているような気がして困っています。

歯並び、つまり「不正咬合」にもいろんな種類がありますが、その中でも「下顎前突(受け口)」と「交叉咬合」は早いうちから注意が必要なのだそう。
症状が見られたら2~3歳を目安に歯科医を訪ねた方が良いようです。

 

 ママの声  1歳半にもうすぐなりますが、フッ素はしたほうがいいの?

フッ素は歯を強くするために有効なもの。虫歯予防の観点からもフッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉はオススメなのだそう。フッ素塗布は歯科医はもちろんのこと、各市町村で実施されているので、調べてみると良さそうですよ!

 

 ママの声  指しゃぶりがやめられないので、歯への影響が心配

指しゃぶりやおしゃぶりは口蓋(口の中の天井の部分)を拡げ、口の周りの筋肉を鍛えることや鼻呼吸を身に着けるのにとても効果的!親指を上向きに指しゃぶりをするやり方であれば急いでやめさせる必要なありません。(人差し指や中指を下向きにする指しゃぶりはNG) 3~4歳を目途に指しゃぶりやおしゃぶりを卒業させてあげましょう!とのこと。

 

 ママの声  周りの大人から虫歯の原因菌が感染しないか心配

ママ達から毎回多いのがこの声。ママやパパは箸やスプーンを共有しないように気を付けていても祖父母にまで徹底してもらうのは難しい場合もありますよね。また、第2子、第3子になってくると上の子も見ながら、普段の食事で都度都度箸を替えて・・・というのは結構大変だし、正直面倒です。徹底できるに越したことはありませんが、現実的には先ほどご紹介した「フッ素塗布」や「キシリトール」を活用し、身近にいる大人がまず子供に菌が感染しても心配のないお口を目指すこと!あとは仮に祖父母からの感染があっても虫歯菌にとって居心地のいい環境でなければ菌は活躍できません。そんな環境づくりのためにも「フッ素塗布」や「キシリトール」は有効です。

 

ママ達の心配事が少しでも解消されたり、気持ちが軽くなっていると嬉しいです。

次回の開催は6月13日(木)の予定です!
気になった方は是非参加してみてくださいね。