こんにちは。mamaskyのドイです。

先日ご紹介した「働き方Labo」という前代未聞なイベントへ参加してきました。
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≫ イベント告知記事はこちら
 https://mamasky.jp/columns/post/1668
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告知期間が2週間ほどしかない中の開催で、正直 ”どんな感じなんだろう。みんな参加してるのかな” と若干心配もよぎりながら参加してきたわけです。

 

でも、そんな心配は無用!会場はほぼ満席状態!

主催メンバーからの冒頭のあいさつでも紹介されてましたが、今回のこのイベントは、人事・総務といった会社員の方や経営者・個人事業主・フリーランスの方、さらには主婦の方や県職員の方までいろんな方が集まっていました。

こんなにも多岐に渡っていろんな方が集まる場ってなかなかないんじゃないかなぁと思います。

そして今回のこの「働き方Labo」というイベント自体も、mamaskyの事前の紹介記事の中では「ママたちにぜひ聞いてほしい」と書いてはいるものの、《ママ限定》のイベントだったわけではありません。

いろんな人が、それぞれの置かれた環境から「働き方」について考えたり、見直したり、情報共有したりすることが一番の醍醐味のイベントでした。だからこそ、このイベントを通して伝えたいことの ”どの部分” が参加した人の心に刺さったのかは、興味深いところだなと思います。

 

 

せっかくなので、このイベントに参加してみての感想をレポート記事として、まとめていきたいと思います!

途中、もしかしたら堅苦しくって、難しい印象を受ける部分もあるかもしれませんが、是非興味を持って読み進めてもらえると嬉しいです♡

 

現状を知って、未来を描く

セミナーの最初に登壇したのは富山県 少子化対策・県民活躍の山下課長。

「富山県の働き方の現状」をテーマにして、簡潔に富山の現状やこれからの施策を話してくれました。

富山の現状といえば、出生数は年々減少。最新データでは年間出生数6,000人台。
未婚化・晩婚化。
さらには県外へ出た若者、特に女性が富山へ戻ってこないという現状があります。

そして、もちろんですが、晩産化も加速しています。
初産年齢が上昇しているので、2人目・3人目の出産をする女性も減ってきているそうです。

また、夫婦の家事シェア率が世界的に見て低い日本の中で、富山は全国的に見ても夫婦の家事シェア率が低いというのです。(こんなに共働き家庭が多いのにっ!!!)

ちなみに、夫婦の家事シェア率が高い家庭ほど、2人以上出産していることが多いことも分かってきているそうです。

 

つまり、今後の富山県の課題は

  • UIJターン促進
  • 第1子出産後の第2子・第3子への躊躇がみられる
  • 男性の家事、育児参画(女性の負担軽減)
  • 女性の社会活躍
  • 結婚希望の男女への支援
  • 結婚、妊娠、子ども・子育てに温かい社会づくり⇒雰囲気づくりが大切!

と話されていました。

 

ここまで聞いて、ハッと気づくのです。
「え・・・?今の話、働き方と関係した!?」と。

でもこの疑問は、このイベントの特別ゲストの話を聞いて答えを得たのです。

 

 

就活と同時進行!?保活のヒント

次に登壇したのは、常盤台保育園 副園長の古本先生。

働く際の保育の現状というママにもっとも関心がありそうなテーマでお話頂きました。

とても丁寧でありがたい!と思ったのは、冒頭に保育の話をする上で、みんなが共通して理解しておくべき、専門用語の説明があったことです。

特に、「認定こども園」が出てきたことで新たに登場してきた「1号認定・2号認定・3号認定」の違いに関することや、保育料無償化に関することなど、全員が同じ理解で話を聞けるように念入りに説明をしてもらえました。

それまで、もしかしたら保育の最新情報に関心のなかった方(例えば、もう保育期を越えた人事や労務の方など)にも理解を深めてもらうきっかけをもらえたような気がしたのです。

話の中では、待機児童ゼロと言われている富山でも、「待機児童ゼロ」=「希望する園に入れる」というわけではない現状があることにも触れ(←これは是非人事担当の方には理解しておいてほしいポイント!)、保育園・幼稚園・認定こども園を選ぶ際には、どういった観点から比較検討するのがいいのかもアドバイスをもらいました。

立地等はもちろんですが、費用やカリキュラム、通園バスや制服など総合的に比較することの大切さ、そして、気兼ねなく施設見学もしましょう!と話がありました。

もしも、施設見学に行くのがハードルが高く感じるなら、常盤台保育園のように子育て支援センターが併設されていれば、支援センターを訪ねてみたり、保育園で開催されているママサークル(赤ちゃんサークル)を訪ねてみてはいかがでしょうか?という話もありましたよ。

 

 

子どもたちが得た学び・経験

さて、「働き方Labo」告知記事でも触れましたが、このイベントで私が感激したことのひとつが「託児」の内容!

セミナーの託児といえば、保育士さんが別室で子どもをお預かりしてくれるというのが一般的なように思いますが、この「働き方Labo」の託児は超豪華版!

「ママだけ学ぶなんてずるい!ぼくも、わたしも、学んじゃうもん!」
と聞こえてきそうなほど子どもにとっても楽しくって中身の濃い託児になっています(笑)。

 

1つはChially(キアリー)さんが運営する託児コーナー。
ここでは、「発達の5領域」「育ってほしい10の姿」という保育を学んできた専門家が知っているポイントを取り入れた、遊び空間が揃っていました。
ここに集まっていたのは、まだ1~2歳くらいの小さな子どもたち。

まだ上手に自己主張もできなくて、ルールを守ったりすることも難しいけれど、Chiallyが作り出した空間によって、少しずつ学びを得ているのです。

途中託児のお部屋をのぞきに行ったら、

「最初は人見知りして、お気に入りのおもちゃを手から離さなかったのに、他のお友達とだんだん仲良くなってきたら、お気に入りのおもちゃを貸してあげたり、同じ遊びを真似したり、他のお友達を観察する力がついてきているんですよ。」

と教えてもらいました。

ちなみに、この託児はChiallyがこれから展開する「育児デリ」という新サービスを取り入れたもの。保育士×看護師×助産師のコラボレーションで様々な専門家の視点から子ども達の成長を見届けてくれました。

 

 

次に見てきたのは「寺子屋つながリンク」さんによる託児のコーナー。
こちらは外の芝生空間を使って、幼児期に身につけたい36の動きを含む外あそびをテーマに身体を動かして遊んでいましたよ。

私が行ったときには、ちょうどキャッチボール??をしていました。

でもよく見ると持っているのはグローブでもラケットでもなく、小さめのカラーコーン!?

「これは、子どもたちが自分たちで遊びを見つけて、道具やルールを決めて遊んでいるんですよ。少しだけ、遊びのヒントや動きのヒントを与えただけで、子どもたちはどんどん知恵を出して、アレンジして遊んでくれるんです。」

身体を動かす子もいれば、指先を上手に使う子も!


この子は、先生と一緒に万華鏡づくりに挑戦!まだ作っている途中だったので、
「完成したら、あとで見せてね!約束だよー!」と声をかけると、「うん!」と元気に返事をくれて、一生懸命私の特徴を観察していました。(眼鏡で・・・赤い服・・・ってつぶやいていました笑)

子どもたちも学んでいるんだ、という意識で子どもたちを見ていると、ちょっとした言動にも敏感に観察ができて、大人として気づきを得るものだなと感じました。

 

 

そして、どちらの託児も嬉しいのは、ママが見ていないこの託児の時間の成長を「Chially|はぐくみひょう」「寺子屋つながリンク|体験活動ガイドブック&レポート」を使って、記録を残して届けてくれるということ。これは大切な思い出になりますよね♡

 

もちろん、赤ちゃん向けの託児もありましたよ!
こちらは「子どもと暮らしの企画toyama」という、”今この瞬間の子育てと暮らしを、もっと楽しく!” という想いで富山県射水市を中心に活動しているママの企画チームが担当していました。
季節のイベントや手仕事ワークショップを開催している団体だそうで、今回は保育士さん達が赤ちゃんをあたたかく見守ってくれていましたよ♡

 

 

働き方改革、暮らし方改革。改革の一歩はジブン。

最後に紹介するのは、今回の特別ゲストである、株式会社ベアーズの高橋ゆきさんのお話。
テーマは

女性の笑顔の価値
~働き方改革は暮らし方改革と共に~

私はこのタイトルだけでグッと心を掴まれていたわけです。

働き方改革、ってつまりは「暮らし方改革」。
ほんとコレに尽きるような気すらしています。

 

何故、高橋さんの話が始まる前に、富山県の現状や保育の現状の話があったのか。
それは、働き方改革を考えるためには「暮らし」を見つめなおす必要があるから、なのです。

 

話の中では、高橋さんが株式会社ベアーズを立ち上げるに至るまでの話。
家事代行サービスで社会をどうしていきたいのか。

などについて、熱く語っていただきました。
(とても心動かされました。)

 

話の中で、印象的だった言葉をいくつかご紹介したいと思います。

  • 家事代行を新しい産業に、新しいインフラにしたい。そのためには、自分たちだけではだめ。お客様の取り合いをしている場合ではない。だからこそ、同業者同士が繋がりあえる一般社団法人を作った。
  • お茶の間の幸せ、お茶の間の笑顔を増やすことが大切。
    ママが犠牲になってはいけない。
  • 働いて幸せになる人をたくさん増やしていこう。
  • 大変だった時代があるから、次世代にそれを残してはならない。

 

もしかしたら、これらは私が小さいながらにも経営者だから刺さった言葉なのかもしれません。けどこれ以外で高橋さんが何度も何度も何度も繰り返していた次の言葉は老若男女問わず、是非心に届いてほしいです。

「なりたいジブン」になるため動きましょう!
環境のせいじゃない。
「欲しい」「なりたい」があるなら自分が動くしかない。
見つかるまで動き続けることが大切。
働くことだけでなく、志を持って動ける環境を作っていく。

頑張りすぎないで。好きに生きてください。
それが人から”自分勝手”と思われないためのコツは「愛と覚悟を持って、行動に示す」こと。

正直、高橋さんが話されることは言葉で理解できても、実践するのは安易ではありません。
けれど、大変なのは、最初の一歩を踏み出す勇気。
そして、それを続けていくこと。

続けられるかどうかの前に、一歩動いてみることが大切なんですよね、働き方改革も暮らし方改革も。

例えば、家事の両立ができなくて、無理しすぎているママがいるならば、家族やプロに頼ってみる勇気。

仕事のやり方を変えてみたいけど、「今までのやり方を変えるのが怖い」というなら、それを上司に相談してみるのも一歩前進です。

 

要は、現状を変えられるのは自分しかいないということ。未来を作るのも自分なんですよね。
大切なことを再確認できた時間になりました。

 

 

セミナーの後は、富山市岩瀬にある障がい者就労・コミュニティスペースを運営するカフェ「MUROYA」さんのケータリングを食べながらのランチ交流会♡障がい者就労とコミュニティスペースとカフェが一緒になっている空間があるなんて、新しいですよね!!こういった新たな出会いがあるのもこのイベントの魅力でした♡

参加者さんも講師の方も、子どもたちもみんな一緒に過ごしました。


とっっっっても美味しかったです♡

 

第1回目の働き方Laboは大盛況で幕が下りました。
第2回の開催も、mamaskyとしては大いにママの声が反映されたものになるよう協力していきたいなと思っています。次回の開催をお楽しみに♡♡

 


主催:
子育て・働き方・くらしLABO(㈲中央ケアーサポートを中心とした団体)

協力:
㈱サンテンコーポレーション富山支社、転勤ノオト、常盤台保育園、㈱ママスキー、cocomama、Chially、寺子屋つながリンク、子どもと暮らし企画toyama

後援:
富山県、チューリップテレビ、北日本新聞社