3月22日 木曜日。
人気企画の「現役ママ歯科衛生士に訊く、子どもの歯の相談会」の第8弾を開催しました。
かれこれ1年以上、mamaskyと中央歯科医院さんでコラボ開催させていただいてます。
毎回ママたちの悩みや疑問を解決しながら、子どもたちのより良い「お口環境」を考えています!
今回は4組のママさん達が参加してくださいました♡
今回の子どもの歯に関する悩み事!
毎回、自己紹介を交えながら「歯の悩み」を聞いているのですが、今回の悩みはこちら!
・歯がギュッギュに詰まっていて、歯並びが心配
・歯磨きがうまくできず、歯磨き粉の選び方・使うタイミング、うがいの始め時も分かりません
・フッ素塗布てしたほうがいいのでしょうか?
・口臭がしてる気がして、不安です。
「わかるわかる!」と共感の声が聞こえてきそうな悩みの数々。
毎回このママ会では皆さんと同じ「子育て中」のママであり、第一線で活躍する歯科衛生士の池原さんが専門的視点とママ視点で悩みに応えてくれるというもの。
では、まずは「歯磨き」についてから相談会スタートです。
虫歯になる「4つの条件」と「予防の原則」
子どものお口環境での悩みと言えば、「とにかく虫歯にさせたくない」ということではないでしょうか?ここでまず知っておいてほしいのは
生まれたばかりのころの口の中は「無菌」だということ。
生まれて、生活する中で菌に感染するわけです。ただ、ここで誤解してほしくないのは「菌に感染する」=「虫歯になる」ではないのです。
虫歯菌が「育つ」か「育たないか」で虫歯になるかならないかが左右されくるのだそう。
つまり、「虫歯菌が育たない」お口環境を作ることが「虫歯を予防する」一番の方法です。
ということで、今回は「ママのお口の虫歯菌度テスト」を実施しました。
唾液をスポイトで吸って、診断キットにほんの少し垂らし、なんと二の腕の下の方に貼って温めて菌を培養し診断するというものなのです。
15分ほど経って、診断結果を見てみると
こんな感じで、表面が変色して度合が分かるらしいです。
ちなみに写真は私の結果・・・・。「High」でした・・・・。そんな予感はしていましたがやはりショックです。確かに普段の生活の中で「カフェラテ」を常に飲んでいる気がします。
mamasky houseにいるときはもちろん、運転中も飲んでるし、帰宅後はお酒を飲んだりと飲み物は常に私のそばにあります。
自分自身の菌の状態が分かれば、先ほどの4つの条件を意識して、何かを飲んだり食べたりした後に口の中が中和状態に戻るまでの「時間」をちゃんととれるよう努力しなきゃなと思いました。
ちなみに、この時間は最低30分必要です。要は飲食後30分は飲食を控えるということなのですが、個人差があるので、私のように「High」タイプの場合はもっと長い時間がかかる気がします。
歯科衛生士の池原さん曰く
「ママは飲み物のんでるのに、子どもにだけジュースだめ!というのは子どもが納得しないので、ぜひ親子で、家族で、揃って気を付けてみてくださいね」
とのこと。
虫歯予防の手段が「歯磨き」だけではない事実
今回のママ会の中でびっくりな話がありました。それは日本とフィンランド(歯科予防が進んでいる国の一つ)を比較しての話。
「日本人の子どもは30%、フィンランド人の子どもは90%」
これがなんの数値化というと【15歳まで虫歯がゼロだった子どもの割合】です。フィンランド人はほとんど虫歯の子がいないことが分かります。
一方で、こんなデータもあります。
「日本人の子どもは90%、フィンランド人の子どもは30%」
全く真逆のデータですが、これは【1日1回以上歯磨きをする子どもの割合】なのです。
これってすっごく不思議に思いませんか?フィンランドの子どもたちは7割が毎日歯磨きしないのに、その大半は虫歯になっていない、ということですよ。
なんで!!!?
歯磨きって虫歯予防にならないの?と疑問が浮かびます。
これは歯磨きが虫歯予防にならないわけではなくて、フィンランド人は虫歯予防のために「歯磨き」以外の手段をとっているからなのです。
それが何なのかをお伝えする前に、毎度恒例の「染めだしタイム」
歯をピンクに染めるやつですね!ピンクになったママの歯を見て
子どもたちは不安顔(笑)。
「ママの歯さ、ピンクに汚れちゃったから、磨いてあげてくれる?」と声をかけると
「わかったー!」と張り切るお姉さんの姿も見えました♡
「はい、あ~んして」と一生懸命磨いていましたよ!
ママと一緒に磨こうとする姿。癒されますよね!
これを見ていると、「あれ?子ども達ほんとは歯磨き嫌いじゃないのかな」と思えてきます。
歯科衛生士の池原さんからも
「歯磨きをしているときはママも必死できっとこわばった表情になっていると思うので、たまには少し遊びを交えたくらい楽しい歯磨きタイムを持ってもいいかもですよ。仮にその歯磨きが手抜きな仕上がりだとしてもたった1回で虫歯になることはないと思うので。
今回、参加いただいた皆さんにご用意したお土産の中に染めだしの錠剤もお入れしているので、ご自宅でも是非染めだしをして、お子さんに歯磨きしてもらって、”歯磨きってこわいものじゃない”と教えてあげるのも効果的です」
とお話しがありました!
フィンランド人が取り入れている虫歯予防法。その答えは?
さて、このママ会の最後のお楽しみが「おやつタイム」♡
今回は氷見市のパティスリーShunさんによるおやつ。中央歯科医院さんとのコラボスイーツシリーズの新作が登場しました♡(スイーツは非売品です)
じゃじゃーん♡
カカオマスが入ったおやつでしたよ。
ママもコドモたちも夢中になって食べてくれたこのスイーツには前述の「フィンランド人の虫歯予防」に用いられるアルものが含まれています。
それが
【キシリトール】
です。カカオマスとキシリトールは相性抜群なんだそう♡
キシリトールは砂糖などと同じ「甘味料」なのですが、虫歯の4つの条件のひとつである「糖分」には該当しないのです。
糖分であることは間違いないのですが、キシリトールでは虫歯菌が育たず、死滅してしまうというので感激!薬局などでも「キシリトールを使った虫歯予防食材」が売っているので、是非チェックしてみてくださいね。注意すべきは「キシリトール100%」のものを選ぶこと、ですよ。
その他にも、歯並びの話、口臭の話、鼻呼吸の話、シーラントの話・・・・など話題は尽きない勢いでした!
今回の歯の相談ママ会、次回の開催は6月を予定しています!
「私も話を聞いてみたい!」と思ったら是非次回参加してみてくださいね。