6月14日 木曜日。
人気企画の「現役ママ歯科衛生士に訊く、子どもの歯の相談会」の第9弾を開催しました。
mamaskyと黒部市にある中央歯科医院さんでコラボ開催させていただいてます。
毎回ママたちの悩みや疑問を解決しながら、子どもたちのより良い「お口環境」を学んでいます!

 

今回の子どもの歯に関する悩み事!

毎回、自己紹介を交えながら「歯の悩み」を聞いているのですが、今回の悩みはこちら!

・歯が4本生えたのですが歯磨きを嫌がるので、ガーゼ磨きにしています。嫌がっても歯磨きは本気でした方がいいのでしょうか?歯磨きの頻度も教えてほしいです。
・口がポカーンと開いていることが多く、顔も小さいので歯がキレイに並べるのか不安です。
・歯石らしきものがあるのですが、1歳であっても取るべきですか?

今回の参加者さんは皆さん1歳前後と言うこともあって、「歯磨き」に関する悩みがいつも以上に多いように感じました。

毎回このママ会では皆さんと同じ「子育て中」のママであり、第一線で活躍する歯科衛生士の池原さんが専門的視点とママ視点で悩みに応えてくれるというもの。

今日は「歯磨き」についてのお話を聞く前に「口呼吸」についてのお話から始まりました。

 

 

口呼吸ではなく鼻呼吸を!

参加しているママからも挙がっていたように、おくちがポカーンと開いている子どもは最近少なくないように思います。

この「おくちポカーン」、実は小さいうちに治しておきたいものなのです。

おくちがポカーン、となっているということは口で呼吸をしているはず。「口呼吸」は「万病の元」と言われるほど難点があるのです。それは大きく分けて3つ。

①口や喉の乾燥
…唾液の分泌が悪くなって、虫歯や歯周病になりやすくなります。さらには口臭の原因にも。

②免疫機能の低下
…風邪を引きやすくなったり、喘息やアトピー・アレルギーなどが起こる引き金になる。

③舌や口の筋力の低下
…舌の位置が正しくないと、前歯を舌で押す状態になるため、歯並びが悪くなる原因に。また顔のたるみ・しわ・二重アゴの原因にもなるそう。

口呼吸は良くない!ということがわかったところで、どう予防・改善すればいいのでしょうか?講師である池原さんに教えていただきました。

それは”直接手で触ってお口を閉じてあげる”こと。
そして、「お口開いてると良くないよ。閉じてる方がかわいいね(かっこいいね)」と声を掛けてあげることだそう。

これは池原さんご自身が試してみて一番効果があると感じた方法だそうです。
やはり子どもは言葉だけでは理解してくれません。ママが手を使って肌に触れてあげることで、お子さんとのスキンシップにもなります。子どもはママが大好きなので、何を言われてるのかわからなくても触ってもらって「嬉しい」気持ちになると思います。これを小さいうちから繰り返して習慣づけるといいそうですよ。今からすぐにでも実践できそうですよね!

 

 

10人に1人の割合の子どもが抱える歯のトラブルとは

皆さん、「欠損歯」「過剰歯」という言葉を聞いたことはありますか?

歯の数は決まっていて、

○子どもの歯の本数は20本
○大人は親知らずを除いて28本

です。
この本数よりも少ないことを「欠損歯」、多いことを「過剰歯」といいます。

現在、
欠損歯であるお子さんの割合は、なんと「10人に1人」。

そして
過剰歯のお子さんの割合は「30人に1人」だそう。

これが原因で生え変わりがうまくいかず、歯並びが悪くなってしまうこともあるそうです。

これは遺伝する場合もあり、ママやパパが”歯の本数が少ない・多い”ということがあると、もしかしたらお子さんもそうかもしれない可能性が高いようです。

お子さんの歯並びを気に掛けるママさんは多いはず。特に自分が歯並びで悩んだりしたという方は「子どもに同じ苦労をさせたくない」と思いますよね。

そこで予防策としてオススメなのが、パノラマレントゲンを撮ることです。

歯の生え変わりが始まる6歳頃が撮影の目安時期。
その頃に撮ることで、これから生えてくる歯茎に隠れている歯がどんな風に並んで出てくるか、さらに歯の本数が少ない・多いということがわかります。

この時期は治療するのにもいい時期で、さらに顎の成長と共に、歯並びを整えていく時期でもあります。正しい位置に歯が生えてくるように、必要があれば治療を始めるといいようですよ!

また「うちの子歯が生え変わるの遅いかな?」と不安になるママもいるかと思います。

でも、生え変わりの時期について周りの子と比べる必要は全くないそうです。
歯の生え方も個人差があるので気にしなくてもいいそうです。
ただ左右の差があると噛み合わせなどに影響があるそうなので、そこは注意が必要だそうなので覚えておくといいですね。

 

 

美味しいおやつで出来る虫歯予防

虫歯予防に歯磨きも大事ですが、美味しく出来る予防もあります♡

それはキシリトールの接種による虫歯予防です。
虫歯菌は糖をエサにして酸を作り出します。この酸が歯を溶かすことで虫歯になってしまいます。美味しいおやつには糖がたっぷり!虫歯になる危険が高いんです…

ですが!キシリトールも甘くて糖質なのに、虫歯菌はキシリトールの糖から酸を作り出すことは出来ないんです。

毎回最後のお楽しみの「おやつタイム」ではキシリトールを使ったスイーツをいただきます♡
今回のスイーツは「イチゴの入ったライチゼリー」でしたよ。

さっぱりと甘くて、とても美味しかったです♡
ママの分も食べて、なくなると泣いちゃう子どももいるほど、大人も子どもも絶賛のおいしさでした☆

普段のおやつにキシリトールを取り入れて美味しく虫歯予防出来ればいいですよね♪

 

 

ママ達の悩みは尽きません・・・

他にも色々なお悩みがありました。

子どもに合ったおしゃぶりについてお悩みのママ。

「月齢の違うおしゃぶりを使っても大丈夫?」
「出っ歯にならないの?」
「そもそもおしゃぶりしなきゃいけないの?」

とかなりお悩みのようでした。

ずばりおしゃぶりはした方がいいそう!(大体4歳くらいまで)
おしゃぶりをすることで、口を閉じる習慣がつくのでぜひしてほしいとのこと。指しゃぶりでもいいそうですよ。
 

さらに

「歯磨き粉はいつから使えばいい?」
「歯磨き粉はどれを選べばいい?」

というお悩みを抱えたママ。
まずは歯磨き粉よりもジェルがオススメだそうです。ジェルは仕上げ磨きの時に少量塗ってあげるだけで、ゆすがなくてOK。歯磨き粉は口をゆすげるようになってからで大丈夫。まずは歯磨きは味のするものと認識させて習慣化することで、スムーズに歯磨き粉への切り替えが出来るかと思います。

歯磨きを嫌がる子も多いと思いますが、歯磨きはしないといけないものだということを、少しずつ子どもにわかってもらうこと、とにかく習慣づけが重要だと教えていただきました!

毎回豪華なおみやげをいただいていますが、その中に歯ブラシや歯磨き粉・歯磨きジェルも入っていました。「これで今日から歯磨きしてみます!」と嬉しそうに帰っていかれました。

思わず「へぇ~」と唸ってしまうようなお話をたくさん聞かせていただきました。
皆さんも今後参考に出来そうなものや、すぐ実行できそうだなというものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。

 

次回は11月22日(木)開催予定です。
記念すべき10回目の開催になります♡
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